しほさんの作品

Waさん編/第1話前編「イーじゃん。“これ”使えば


いじめっこ市郊外、正木女子学(略して「マサジョ」)。
2学年の校舎、ある教室にて。春。 私「しほ」は、進級によるクラス替えで新しい生活が始まったけれど、
思わぬ共通の話題ができて、瞬く間に数人と意気投合してグループを結成することができた。
それは、「正木」ってコが始めた「性的イジメ」に遭い、そしてレズに目覚めてしまった話。
みんな、彼女の話に引き込まれてしまって、次々に自分が聞いウワサ話、そして自分が遭った
体験談を話し始めた。 強制ストリップや身体測定、強制レズ、公開オナニー、おしりまで触られてしまった話等々、
同じ女の子を責めたり、責められたりする話。
私も、中ガッコー時代に体験した「おしっこ我慢大会」のネタを披露したりとか。
そうしている内に「こいつら、本当のレズ?」ってぐらい異様に盛り上がった。
もう机を6つ向かい合わせにくっ付けて、みんなで上に乗って寝そべったりして。
話題は、どんどんエスカレートして、別クラスの「美紀」ってコが、自分たちのクラブの
イジメっ娘の話を熱っぽく語り始めた。 そのイジメっ娘の名前は「由紀子」とか言うらしーんだけど。
ホントかな?
 美紀「ホントーだって。こないだも、身体検査をするぞーと言って・・・・」
あまりにリアルな話にみんなが身を乗り出し、レズ責めの話が益々エスカレートしようって時、
私たちの背後から咳払いが聞こえた。ドキっとして、一斉に振りかえる。
私たちの後ろでは、小柄な眼鏡っ娘が、一人で模造紙を広げて絵を描いていた。
新クラスの名前の一覧を大きく書いて、教室の後ろに貼り出すためのものだ。
それは、担任が思いついた幼稚なアイデアだったが、いかにもマジメなこの子が任されて、
こうして放課後も居残って作業していたのだった。
  ・・・・私たちは、その眼鏡っ娘を「Waさん」と呼んでいた。
  なんて、一応あだ名は知ってたけど、実は付き合いがあるわけでもない。
  別にイジメられてるわけでもないけど、いつも一人でいるってゆーか。
  でも、本人も、他人と話すのがウザいのか、好きでそうしているみたい。
その眼鏡っ娘「Waさん」は、私たちのレズ話も、聞いてるのか聞いてないのか
無視を決め込んで黙々と絵を描いている。 そして、無言で絵の具を片付けると、抗議するかのように水道場の方へ足早に出て行った。
一瞬だけ目が有ったけど、なんか「フッ」とでも言いたげで。
エッチい盛り上がり気分を覚めた目つきで水を注され、みんな不満気だ。
ってゆーか、むしろ「女子高でレズ」とゆー禁断の話題に夢中になってた負い目が、
逆ギレを呼んだみたい。  A子「なに、あいつー! 今度からシカトだよ、てめー!」
そりゃ、ダメだねー。 あーゆーコは、一人で居るのに慣れちゃってるから、全然効かないって。
むしろ、ますます態度が可愛くなくなっちゃうだけよ。
 美紀「カイボーしちゃえば?」 一番ノリノリだった美紀が、期待通りの発言をしてくれた。でも・・・・。
 美紀「由紀子も、ストリップさせたら大人しく言うコト聞くよーになったのよね」
 B子「あいつって、言われてストリップすっかなー?」
 美紀「だから、私らでカイボーしてアゲルんだよ」
 C子「でも、Waさんって、マジメーなやつじゃん? チクられたりしないかな?」
みんな、さすがに「実行する」となると話は別だ。当然だ。
でも、お調子者の私は、場が終息しつつあるのを感じて、少し突っ張った発言をしてみた。
思えば、その一言が全ての始まりだった。  しほ「イーじゃん。“これ”使えば」
私は、みんなに使い捨てカメラを見せて言った。
 しほ「カイボーしてヌード写真を撮っちゃえば、あのコも何も言えないっしょー?」
私としては半分ブラックなギャグのつもりだったけど、つい調子に乗ってペラペラ話し始めた。
 しほ「で、写真をネタにして、あのマジメ人間を由紀子2号に調教しちゃうって、どう?」
 美紀「いいね〜」 美紀のダイレクトな反応に、私は心の中で「オイオイ」なんて思ったけど、他のコも
テンションを取り戻し始めた。なんだか複雑な気分ねえ。
どうやら「解剖」「ヌード写真」「由紀子2号」ってゆー、3つのフレーズが、
みんなのストライクゾーンに決まったよーね。
ちょっと得意。って、あちゃー、大変なことしてしまったかも。
だいたい、私ってWaさんって良く知らないし。由紀子って、誰??
 B子「でも、そんなフィルム、お店に出せないし意味ないじゃん?」
 しほ「ダイジョーブだって、私ん家はカメラ屋だから、私が現像できるし」
だから、調子に乗り過ぎっだってば、私。・・・・ま、イイか。
でも、これだけ注目を浴びて、期待に応えないわけには行かなくなったしね。
 美紀「じゃ、Waさんを呼んで来るねー!」
え”? って、おいおい。 ツッコミを入れる間もなく、美紀は廊下へ出てWaさんを追っかけに行った。
やはり、さっきまでエッチい話してたから、みんなスッカリその気になってしまってる。
美紀の由紀子の話が気に入ってしまったのか、既に目が尋常じゃない。
私たちも「由紀子2号」をゲットするぞ!みたいな、妙な意気込みが感じられる。
 正木「で、しほ。ドーすんの?」 なんか、私が首謀者になっちゃったけど、まイーか。
私たちは教室の扉の両脇で待機し、Waさんと美紀の到着を待った。
Waさんを捕まえたら、各自どこを押さえるかも、既に決まっていた。
待機しながら、いろいろWaさんことを想像してみた。
 マジメで小柄な、Waさん。  絶対にケーケン無いハズから、解剖なんてされちゃったら驚くよ?
 あの、ひょうひょうとした態度が、一転して恥ずかしさで取り乱しちゃったりするのかな?
私は、レズではないけれど、マジメなWaさんが華奢な裸体を晒して身もだえするギャップを
想像すると、マジで胸が高鳴ってくるのを覚えた。
扉の向こうから、廊下を歩く足音が近付いて来た。
美紀の声だ。一緒に話してるのは、Waさんのようね。
ナイス! なんか心臓がドキドキしてきたわ。
《つづく》

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