タカさんの作品

班長には逆らえない


<18>

 「ロッカー室に入ると、いくこは前回の恐怖が甦ってきて立ち竦んでいた。
由香里は、長椅子に腰掛けると自分の前を指差して「そこに立って、気を付け!」と命令しました。
「おまえ、何でそこに立たされてるか分かるよね〜。」
「ハ、ハイ。 上司にコーヒーを入れさせた事です。」
「それが、どうしたの?」
「・・・・」
「分かってんの?」
「じ、上司に雑用をさせた事・・? です。」
「だから何ヨ、お前本当に解ってんの? 良く解ってないから、そんな事させるんだろうが。
もう一度、よーく考えて言ってみ。」
「え〜と、部下である私が上司を・・え〜、こき使ったからです。」と郁子は(これでなかったら何なのよ)と
思いながら自信無く答えた。
それを聞き終わるなり、由香里は「お前って、幾つ?」と呆れ顔で言った。
「24です。」
「本当にバカだね。24にもなって、・・ 何年社会人やってんの? 言ったて解ら無いんじゃあ
身体で憶えてもらうしかないでしヨ。
そうだよネ?」と言われ、郁子は答えに窮していると
「ドウなの!」と由香里に強く言われ、「そうです。」と答えるしかなかった。
「それじゃあ、身体で解ってもらう為に、そこでパンストとパンテイを脱いでお尻出して。」と
いきなり言われて、郁子はそんな恥かしい事、素直に従えなかった。
「お、お願いです。
も、もう二度と上司にあんな事はさせません。
で、ですから、おねがいです。
は、恥かしいです。 それだけは、・・・」
「できないの?」
「ハ、ハイ、できません。」
「あっ、そう。 できないの? じゃあ、会社辞める?」
「そ、そんなー。会社辞めるのだけは・・・」
「お仕置きはいや。会社辞めるのもいや。
我が侭言ってんじゃねーヨ!」
と言いながら立ち上がり
郁子に近づきオモイッキリ頬をビンタした。
郁子は、恐怖で振るえ、頭の中はどうしていいのか分からず立ちつくしていた。
その態度を見ていた由香里は苛立った口調で
「出来ないんだったら、もう帰りナ! 上司の言う事が聞けない人間は会社に必要ないの。
私から、佑子さんにチャンと理由を説明しといて上げるから『年下の上司の言う事なんか聞けません。
ですから、会社辞めます。』て言って、帰ったってネ。」
と郁子を睨んで意地悪く言った。
郁子は、(一体なんでこんなに成ったの。
もう会社辞めようか?でもどうして生活して行けばいいの?
プライドなんか全部捨てて、年下の上司に迎合すれば、こんな事には・・・
今からでも遅くない・・・ そうしようか? 否、やっぱり出来ない。こんな小娘に対して・・)
と心の葛藤から、そこに立ち尽くしていると
「何時まで、そこにつっ立てんだよ! 邪魔だからトットと家に帰んな!」
と由香里は郁子を突き飛ばして、ロッカー室から追い出そうとした。
郁子は(こんなんで会社を辞めさせられたら今まで
我慢した事が水の泡だし、やっぱりそれだけは・・)と思い、
「す、すみませんでした。 お、お仕置きを受けます。」
と自ら求めて言わざるを得なかった。 

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