tikoさんの作品

実験の館11


 ボタンを押すと、ビーっという音が鳴り、しばらくしてドアの前に人の気配を感じた。
今だ!今しかチャンスはない!!
人の気配がドアの前で止まると、とたんにドアが開いた。
待ち構えていたミカは、ドアが開くと同時に駆け出した。
所長の脇をすり抜けたとき、全ては上手くいったと思った。
・・・しかし、考えが甘かったのか。
所長の背後には白衣姿の男達がこれまた10人ほど立ち並んでおり、
ミカはその男たちめがけてダイブする形となってしまった。
ミカ「は!!・・」
気がついたときは遅く、ミカはその手足を白衣の男達に取り押さえられてしまった。
所長「おやおや、やはり君もですか・・・。
今までの実験体は皆、この部屋からそうやって逃げ出そうとしましてね。
予想通りの行動ですよ。クックック・・・」
ミカ「・・・」
所長「さぁ、では11階へ移動しましょう。次なる実験を楽しもうではありませんか」
白衣の男達に羽交い絞めにされたまま、所長の後をついてゾロゾロとエレベーターに向かった。
エレベーターが11階に到着し扉が開くと、そこはまるで体育館のようにフローリングが
一面に張られた部屋だった。
しかし、先ほどと変わらないのは部屋のいたるところにカメラとモニターまでもが配置されている事だった。

 男達に連れられて、ミカは一つの机の前にある椅子に座らされた。
まるで学校の教室にあるような簡単なつくりだった。
所長「さぁ、・・・これは何かな??」
所長が手に持った何かをミカに向けた。
見るとそれはミカの携帯電話だった。
ミカ「!!それは・・」
所長「君のご両親も心配するだろうと思ってね。君がおとなしく実験に協力してくれたら、
この携帯からご両親にメールで元気を伝えてあげるよ。・・・どうする?」
ミカ「・・・・お、・・お願いします・・・」
所長「よし、よく言った。それでは、この実験が無事終了したら送って差し上げよう」
ミカ「?!そそ、そんな、協力するから今送ってください!!」
所長「駄目だよ、そんなわがままは。君の実験に対するやる気を見てからでも、遅くないだろう??」
ミカ「・・・」
こんな屈辱は初めてだと、怒りさえ覚えたミカだったが、
このまま逆らって家族に心配をかけるのはためらわれた。ミカは男達の言いなりになるしかなかった。
所長「どうする?」
ミカ「・・・・頑張ります・・・」
所長「よし!!よく言った!!!さぁ、では早速実験開始といこうではないか」
そういって所長は、ミカの座る机の前に一枚の紙と鉛筆を置いたのだった。
ミカ「?」
所長「女性器、特にクリトリス責めが主な実験と言ったが、
僕たちはただただ責めれば良いというわけではなくてね。
・・どんなシチュエーションでどう責められるとどうなるのか、それを見たいんだ。
そこで今回は、君にその紙に、ご両親にメールで送ってもらいたい文章を書いてもらうよ。
・・・ただし、君が上手に書けなかったら家出したことにして私が文章を勝手に送ってしまうから、
きちんと上手に書いてくれよ。読めない字が一つでもあったら失格だ。いいね?」
ミカ「・・・書くだけでいいのね?」
所長「ああ、そうだよ」
そしてミカは鉛筆を手にした。
所長「さぁ、はじめてくれ」

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