山女さんの作品


イジメ・ロワイヤル第二回



 いじめは無くなりませんでした。
イケニエ制度を設けても、やはりいじめ苦を理由にした自殺が減ることは
なかったのです。
 そしてついに、文部科学大臣は決断しました。
 性的イジメをも解禁したのです。
 ただし、性病の蔓延などが懸念されるため、生徒が直接手を出すことは禁じなけ
ればならない。
 ではどうやって性的にイジメるのか。政府部内で激論が交わされました。
「イケニエを二人に増やすのはどうですか?」と文部科学大臣。
「つまり、女の子ふたりを、生徒の命令で、互いの体を使ってイジメあわせれば
いいんです。
イケニエはしっかりと検査して健康なものを選びますから、安全ですしね。
二人にすることで、一人の時よりもさらに隠微なイジメが可能になるじゃないですか。
これでイジメもかなり沈静化すると思われますが」
「全校集会での強制レズなんか見物だろうねぇ」と総理。
「僕も是非視察してみたいものだ」
「でも、女子校だったら、どうするんですか」と法務大臣。
これは女性。
「私は見たくないな、強制レズなんて」
「まあ、そこは生徒の自主性に任せてはどうです、イジメの方法はいくらでも
あるじゃないですか」
「そうですね。死なない程度にイジメればいいので」
「いえ、そこなんですが」と分厚い書類を持ってきた文部官僚。
「イケニエは死んでもいいんじゃないかと……」
「それはまずい」と総理、顔が引きつっている。
「いえね、直接のイジメで死なれてはまずいですよ。
でも、本人が自分で死ぬ分には止めようがないでしょう、で、全国で一番早く、
イケニエが死んだ高校の生徒たちに……」
「進学とかで便宜を与える!」と文部科学大臣が嬉しそうに。
「これでイジメはイケニエにだけ向かうわね」
「しかも、生徒たちには手出しは一切させない。
イケニエ同士の体を使って、どれほどのイジメが可能になるか、
生徒たちも知恵を絞ることでしょうから、一般生徒へのイジメが減ることは
間違いありません」
「うん、決まったな」と総理「この方針で行こう」
 翌日の衆議院、参議院で「イジメ関連特別措置法改正案」は野党のゴウゴウたる
ヤジの中、可決され、即日施行されることになりました。
 通称「イジメ・ロワイヤル」法の成立でした。 


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