ゾロさんの作品

セブンティーン


<1>

 絵里は、17歳の女子高3年生。
 学校内では、もちろん、憧れの的。
167pのスレンダーなボディ、サラサラの栗色の髪、かわいらしい小さな顔に涼しい目元。
 後輩からは、STモデルのように慕われて、ファンレターの嵐。
 絵里は、もちろん、そんなの読まずに、取り巻きの女の子に焼却炉で焼かせていた。
 取り巻きの女の子達は、頼みもしないのに、校内で絵里の身の回りの世話をしている。
取り巻きにも序列があって、絵里の登校時は、下駄箱で、絵里の脱いだ靴を上履きに交換
する係り、鞄を持つ係り・・・中でも、鞄を持つ係りは、序列的には一番上になる。
 絵里が教室まで、取り巻きを従えて歩く間、廊下の両サイドに生徒達が立って、絵里を
羨望のまなざしで見送る。鞄持ちは、自分も偉くなった気がして気分がいいのである。
 ブスの取り巻き達のおかげで、絵里の美貌が一層引き立つので、絵里もうざいと思いながら、
取り巻きのやりたいようにやらせている。
 教室に着くと、絵里の椅子が引かれ、当然のように絵里が腰掛ける。
「鞄、ここにおきます。失礼します。」
「ありがとう。」
 ようやく、取り巻きが自分の教室へ戻っていった。
「絵里、まるで女王様だね。うざくない?」
「うん、ちょっとね。でも、あの子達が私のこと慕って勝手にやってることだし、
好きにやらせてとくかって感じ。」
 ちやほやされることに、すっかりなれて、女王様扱いも当然だと思うようになってきた。


 絵里は、T通りを歩いていた。
 今日は、いつも一緒のなおは、用事があって、来ていない。
 絵里は、ミニスカートにブーツで颯爽と歩いている。別に目的はないのだが、ぶらぶら
歩いて、時々アクセサリー売り場をひやかしたり、化粧品売り場で情報を仕入れたりして
なんとなく、時間を過ごす。
 本当は、絵里に注がれる視線が心地いいのかもしれない。
<みんな、私のこと羨望のまなざしで見てる。私きれいでしょ。あなたとは違うのよ。>
 視線を感じながら、優越感に浸って楽しんでいる。
 田舎から出てきた、修学旅行生に「一緒に写真撮ってください。」
なんて、言われて、野暮ったい女子高生の中に入って、頭一つでた絵里が一層輝く。
 「きゃ〜、ありがとうございます。」「いいのよ。」
 絵里にとって至福の時である。相手を見下して、自分をより一層押し上げる。
 「あの〜、写真撮っていいですか?」
 今度は、おたくのカメラ小僧に声かけられた。絵里は、当然しかと。
<ああ、うざい。>
 絵里は、おたくを無視してさっさと歩いていった。呆然と間抜けな顔で見送るおたく。
 もちろん、絵里もスカウトされたことは、何度もある。
 でも、絵里は、いつも断った。
 モデルには、興味はあるけど、仕事でやるのって辛そうだし、かわいい子ばかりの中に
入ってしまうと自分が目立たなくなりそうで、やりたいとは思わなかった。
今の気ままな生活に満足している。
<この通りでも、自分が女王様だし、ここで充分よ。>


 しばらく歩くと、通りに人垣が出来ていた。
 絵里は、近づいて見てみると、可愛い女の子がポーズを取っている。何人かの男性が、
カメラで撮影している。ミニ撮影会の様相である。さっきのおたくもその中にいた。
 女の子は、なれた感じで表情豊かに次々にポーズを変えて、写真に納まってゆく。
<何、この子、何いい気になってんの?>
 野次馬の中からも、「かわいい」「プロのモデルさんかしら」なんて声が聞こえてくる。
 輪が解けて、撮影会?も終わると、さっきの修学旅行生がその子を捕まえて、
「すみません、一緒に写真とってください。」
「いいわよ。」
「きゃ〜、うれしい。みんな早く並んで。」
「はい、ち〜ず」
 絵里よりは、少し小柄だが、絵里に見劣らないスレンダーなボディに可愛らしい顔が印象的である。
 絵里は、心中穏やかではなかった。プライドをずたずたにされた気分だった。


 通常の流れに戻った通りを女の子は、おすまし顔で歩いて行った絵里は、思わず後を
つけて行く。なんか、許せなくなって何か言ってやりたくなった。
 女の子は、路地に入って行った。
絵里は、心臓がどきどきしながら、少し早足でつけて行って、しばらく行ったところで、声をかけた。
「ねえ、ちょっと」
「・・・・・」
「あんただよ!何しかとしてんの!」
 女の子は、振り向いて、
「え?私ですか?」
「ちょっと顔かしてくれる?」
 絵里は、興奮して、女の子の腕を掴んで引っ張って行った。
「なんですか?やめてください。」
 絵里は、このあたりの地理にくわしい。このプロックを奥に廃工場があるのを知っていて、
そこに女の子を連れて行った。
「こんなとこに連れてきて、何するんですか?」
 怯えたような顔の女の子にますますむかついて来た絵里は、
「あんた、何いい気になって、撮影会してんの?」
「え?」
「あやまんな!」
「なんでですか?」
 ぱちん!
「きゃ!痛い。」
「あんた、学校どこ?名前は?」
「あ、あの、V女の中等部です。谷口美咲です。」
「あんた、ちゅうぼ〜なの?ませたガキね。」
「・・・・・」
「いいから、あやまんな!もう、いい気になって通りを歩きませんって言いな!」
 絵里は、もう理屈も何もなかった。
プライドが許さないので、ただ謝らせたかった。
「なんでですか?」
「痛い目に会いたくなかったら、言われた通りにすればいいんだよ!」
「いたいめ?」
 美咲の声のトーンが変わった。見上げる美咲の目を見て、絵里は一瞬恐怖のような感覚を覚えた。
 絵里は、それを悟られないように、
「ぼこぼこにされたいの!」
「こんな感じですか?」
 一瞬、絵里は、息が出来なかった。何が起こったのか、理解するのに時間が掛かった。
 美咲のいきなりのボディブローで前かがみになったところを腹に膝蹴りの連打を受けていた。
 絵里は、苦しさのあまり美咲の前に土下座の格好でうずくまった。
考えがまとまらない。
涙がぽろぽろ出てくる。
訳がわからないまま、ただ痛さと苦しさを感じていた。
 美咲は、絵里の髪の毛を掴んで、上を向かせた。
「こんな感じですか〜?」
「・・・・・」
 絵里は、涙に濡れた顔を恐怖に凍りつかせて、美咲の目を見ることができない。
 ぱち〜ん!美咲は、絵里の頬にビンタして、
「質問に答えてください。」
「ゆるして・・・」
 ぱち〜ん!
「質問に答えてください。ちゃんと私の目を見て言ってください。」
「こんな感じだと思う。」
「もう、あやまんなくていいですか?わたし。」
「あ、うん、もういいよ。」
 こんな惨めな格好させられていても、まだプライドが残っていた。
 相手をこれ以上怒らせることは避けながら、年上の威厳?だけは、最大限保とうとする。
「おねえさん、なんで私をここに連れてきたんですか?」
「あ、あの、美咲ちゃんが可愛かったから、お友達になろうと思って・・・」
「それ、うそですよね?」
「あ、ごめんね。あの、美咲ちゃんが可愛かったから嫉妬しちゃって・・・
あの、お友達になってくれない?
「なんでですか?なんで、おねえさんのお友達になんなきゃいけないんですか?」
「なんでって、なって欲しいなって思って・・・」
「じゃ、なんでこんなとこ連れ込んで、私のことビンタして、謝れっていったんです
か?」
「あ、ごめんね。ひどいことしてごめんね。」
「今更、謝っても遅いです〜」
 美咲は、正座して前屈みの状態で髪の毛を掴まれている絵里の額をでこぴんして面白そうに
絵里の顔を覗き込んだ。
「え?ごめんね。悪いことしたって思ってる。ごめんね。」
 美咲は、手を伸ばして、絵里のバッグを取った。中を物色する。
「あ、それ私のバッグ。返して。」
 美咲は、絵里の手を払いのけて、
「動かないで下さい。また、おねえさんの言う痛い目ってやつに会いたいですか?」
「え、あ、それはもういいよ。」
 敬語は使ってるけど、完全に主導権を奪われて、絵里は、言われるとおりにおとなしくなる。
「これ何?名刺ですか?」
「あ、それ、見ないで。」
「S女子高の3年なんですか。鈴木絵里さんね。一枚、もらっておきますね。」
「あ、どうぞ、お友達になってね。」
「お友達かあ。なってあげてもいいけど、絵里さん、言葉遣いとかあんまりよくない
し。」
「え、悪かった?」
「悪いね。」
「?!」
「お遊びは、ここまでっと。」
「え?」
「絵里、お友達になって欲しいなら、ちゃんとお願いしなきゃ。」
「あ、美咲ちゃん、お友達になって。」
「あのね、何ちゃん付けで呼んでんの?人にもの頼むんだから、敬語使いなさいよ。」
「・・・・・」
<くやしい。でも、逆らったらぼこぼこにされる・・・>
「聞こえないのかな〜」
「いえ、あの、美咲さん、お友達になってください。」
 絵里は、くやしさのあまり、涙がぽろりこぼれた。
「何泣いてんの?お友達になって欲しくないの?」
「ごめんなさい。お友達になってっください。」
「いいわよ。絵里のお友達になってあげる。」
 ホッとしている絵里に
「お礼は?」
「え、あ、ありがとう・・・ございます。」
「じゃ、携帯の番号とメアド教えて。」
「あ、はい。」
「これで、絵里と私はお友達ね。」
「はい」
「うれしい?」
「はい、うれしいです。」
「じゃ、めでたくお友達になったところで、さっきの侘びをいれてもらいましょうかね。」
「え?ゆるしてくれたんじゃ・・・」
「え〜?許してないよ。だって、いきなりこんなとこに連れ込まれて、脅されたのよ。
中学生の女の子にビンタして、「謝れ」って言ったのよ。絵里は。許せる?」
「ごめんなさい。どうかしてたんです。美咲さんにあんなことして。」
「そうよねえ。どうかしてるわよね。でも、罰は受けないと。ね。」
「そんなあ・・・」
「何?不満?」
「いえ、でも・・・」
「でも、何?」
「ゆるしてください。美咲さん。」
「だ〜め、許さない。それとも、ぼこぼこにされる?」
「え?いやです。」
「絵里ってわがままなのね。自分のやったこと責任取らないで、その上お友達になってなんて。」
「・・・・・」
「ま、お友達って言っても、対等な付き合いはできないけどね。私の奴隷みたいなもんだけど。」
「奴隷って・・・」
「絵里は、私のお友達でしょ?私のお友達ということは、絵里は、私の奴隷なの。」
「そんな・・・」
「物分りがわるいわねえ。絵里、バカ?」
「ひどい!」
「もう、埒が明かないからいい、体で覚えてもらう。絵里、さっきのこと謝って。」
「ごめんなさい。」
「そんなんじゃだめよ。裸になって、土下座するの!『すみませんでした』って言うの!」
「いやよ!裸なんて!なんで・・・」
 ばし!!
 絵里のわき腹に激痛が走った。
声が出ない。
息が出来ない。
「ごめんね、私、小学校の頃から空手やってるの。暴力で使ってはいけませんって言われてるけど、
正当防衛ならいいの。私、絵里にいじめられたんだもんね。
だから、絵里に対しては、空手の技つかってもいいの。ふふ」
 うずくまって、悶絶する絵里を見下ろして、美咲が楽しそうに言う。
「裸になる気になった?」
「うう、裸は許してください。お願いです。」
「だめよ。ちゃんと立場をわかってもらわないとね。絵里はねえ、私の命令には、逆らえないの。
本当だったら、逆らうたびに、ぐーで顔ぼこってもいいんだけど、絵里が外歩けなるからやめてやってんのよ。
感謝しなさいよ。」
「ありがとうございます。」
「わかった?わかったら全部脱いで、すっぽんぽんになりな!」
「うう、本当にごめんなさい、裸になるのは許してください。」
「もう、あったまきた。」
 美咲は、完全に切れてしまった。
 絵里の髪の毛を掴んで振り回し、泣き叫ぶ絵里の顔を上向かせて、ビンタの嵐。
上着をむりやり脱がせて、遠くへ放り投げる。
タートルネックのセーターを巻く利上げ、両手をバンザイで固定して、むしりとった。
かわいいブラが丸見えになる。
「ゆるして、ひっく、ください、ひっく、やめて・・・」
「うるさい!お前が言うこと聞かないからだ!」
 絵里は、年下の女の子に腕力さえかなわず、ぼこぼこにされながら、ぬがされてゆく。
 ブラは、簡単にはずされて、上半身裸にされてしまった。
 絵里は、胸を手で隠して、恥ずかしそうに固まっている。美咲の手がスカートのホックに掛かると、
あわてて手で阻止しようとしたが、簡単に関節を取られて後ろ手に決められてしまった。
 スカートを下ろされて、パンティーもあっという間に取り除かれた。
 ブーツのほかは何も身に着けていない。年下の女の子に素っ裸に剥かれてしまった。
 絵里は、泣きながら、裸の体を屈めて震えている。
「手こずらせやがって。土下座しろ!」
「・・・・・」
「ぐずぐずしてると、蹴りいれるよ!」
「ひっ、はい」
 結局、裸で土下座させられてしまった。それも、年下の中学生の女の子に。
「謝りなよ。」
「あ、はい、美咲さんにひどいことして、ごめんなさい。許してください。」
 埃だらけの床に頭をつけて言った。
「それで?」
「?それで?」
「絵里は、私の何?何になったの?そのお礼も。」
「ああ、絵里は、美咲さんの奴隷です。奴隷にしてくださって、ありがとうございます。」
「よしよし、これからは、絶対に逆らうんじゃないよ!」
「はい、逆らいません。」
「じゃあ、そのまま反省してな!」
「はい」
 頭を床につけたまま、じっと我慢の絵里の目からぽたぽたと涙が落ちる。
 ピッ
 ストロボが光った?
 びっくりして、顔を上げた絵里にまたストロボが光った。ピッ
 美咲がデジカメを構えていた。
「あああ、写真はいやです!」
 絵里は、うろたえて体を隠す。
「あら〜、また逆らうの?お仕置きしてほしい?」
「あ、いえ、すみません。逆らいません。」
「いい子ね、じゃ、立って、気をつけして。」
 ピッ
「足開いて!」
 ピッ
「そこの椅子に座って、両足を肘掛に乗せて!」
<ええ〜丸見えじゃん、はずかしいよ〜>
「隠さない!」
 ピッ
「今度は、アップで」
 ピッ
「じゃ、四つん這いになって!」
 ピッ
「もっと、足開いて!もっと、尻上げる!」
 ピッ
「いいよ〜!お尻の穴も丸見えだよ。」
 ピッ
「そこのテーブルの上、上がって!足開く!はい、オナニーして!何泣いてんの?
真似でいいよ。汚れた手で触ったら、ばい菌入っちゃうよ。気持ちよさそうな顔して!」
 ピッ

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