ゾロさんの作品

セブンティーン


<9>

「麻美?なぜ綾香が怒ったかわかってる?」
「・・・・・」
 美咲の前に正座させられた麻美は、困った顔をしている。
「お礼を言わなかったからよ?」
「はい・・・」
「奴隷の麻美は、私や、先輩奴隷達にやらされてるんじゃなくて、やらせていただいてるのよ。
わかる?奴隷の麻美は、何でも命令されたら、やらされるんじゃなくて、喜んでやらせていただくのよ?
だから、うれしいことやらせてもらうんだから、お礼は当然よね?」
「???・・・はい・・・なんか・・・」
「ん?わかんない?」
「い、いえ、わかりました!」
「じゃあ、ちゃんとお礼が言えるかテストね。」
「・・・はい・・・」
「私たちが順番に麻美のほっぺをビンタしてあげる。うれしいでしょ?」
「・・・・・」
「わかってんの?」
 美咲は、麻美の髪の毛を掴んで顔を近づけて叱責した。
「あ、はい!」
 麻美は、恐怖で引きつった顔で状況がよく把握できないまま答える。
 ぱち〜ん!
 左の頬に強烈なビンタが炸裂した。
「きゃっ!痛い!」
「ほら、お礼は?お礼言うんでしょ?うれしいんでしょ?」
 美咲は、麻美の乳首をひねりつぶした。
「いいいいいいいいい・・・あああ・・・ありがとうございます〜〜〜!」
「じゃあ、今度は、右のほっぺね。」
 美咲は、右手で麻美の髪の毛を掴んで、左手を振りかぶった。
「ひっ!」
 麻美は、思わず、首を引っ込めて、よけてしまった。
「なによけてんのよ!うれしいんでしょ?うれしいことされるのになんでよけるの?
ほら、もっと上向いて!手は後ろ!じゃ、いくよ!」
 麻美は、手を背中の後ろで組んで、目を堅く瞑って歯を食いしばった。
「それ!」
「ひっ!」
 え?麻美は、声に驚いて固くなったが、右の頬に衝撃がない。
 恐る恐る目を開けた瞬間・・・
 ぱち〜ん!
「きゃっ!・・・あ、ありがとうございます。」
「ははは・・・フェイントに引っかかったね。」
「・・・・・」
「はい、準備して?手は後ろ!顔は上!目を閉じて!」
 ぱち〜ん!
「ありがとうございます!」
「はい、よくできました。ビンタされてうれしい?」
 美咲は、麻美の髪の毛を掴んで聞く。
「・・・・・」
「あのね、ビ・ン・タ・さ・れ・て・う・れ・し・い・かって、聞いてる・ん・で・す・け・ど?」
 髪の毛を掴んだ手をゆすりながらいたぶる。
「あああ、うれしいです〜〜〜!」
 麻美の目からまた涙があふれ出てきた。
「あっそっ、うれしいんだ。年下の女の子に素っ裸にされて、ビンタされて、お礼言わされるのがうれしいんだ。」
「うう・・・ひん・・・うれしいです・・・」
「じゃあ、どんなことしてうれしいのか、説明してみて?」
「?・・・・ああ・・・み、美咲様に裸にされて・・・」
「違うでしょ?麻美は、裸にさせてもらってるんでしょ?はい、やり直し!」
「あああ、そんな・・・」
「早く!」
「あ、はい・・・私は・・・美咲様に裸にさせていただいて・・・ビンタしていただ
いて
・・・お礼を言わせていただいて・・・う、うれしい・・・です・・・ううう」
「自分の立場わかった?」
「はい」
 麻美は、子供が先生に叱られたときみたいに、俯いて、肩を震わせて泣いていた。
 麻美にとっては、信じられない屈辱である。
 7歳も年下の女の子に裸にされるだけでもかなりの屈辱なのに、さらに正座させられて、
ビンタされて、大人びているといっても14歳の女の子に叱られて、子供のように泣かされているなんて。
 おまけに、年下の女の子が二人加わって、いじめられるなんて。
 自分だけ裸・・・3人の女の子は学校の制服を着ている。
 なのに、一番年上の自分だけ、素っ裸・・・恥ずかしい・・・惨め・・・
 3人の年下の女の子に胸や尻、下腹部の茂みさえ見られている。
 それに、無様な泣き顔まで見られている。
<これが、私の立場なんだ・・・悲しい・・・>
 麻美の俯いた目からぽたぽたと、後から後から涙が正座している太ももに落ちて行く。

「麻美?いつまで泣いてんの?大人の癖にはずかしくないの?」
「!・・・すみません。」
<誰が泣かしてんのよ〜ゆるしてよ〜>
「次は、綾香にビンタしてもらいなさい?」
「はい」
「こっちよ!早くしなさい!」
「あ、はい、すみません。」
 麻美は、よろよろと気だるそうに綾香の前に正座した。
「お願いしないの?」
「え?」
「ビンタして欲しいんでしょ?」
「あ、はい、綾香様、ビンタしてください。お願いします。」
 綾香は、満足そうに微笑んで、見上げる麻美の顔を両手で挟んだ。
「私、高校1年なの。15歳。おねえさんは、21歳だよね?6歳違いね?」
「・・・はい・・・」
「何て呼んでもらいたい?おねえさんって呼ばれたい?麻美って呼び捨てにされたい?」
「え?あ、あの・・・あさみでお願いします。」
 恥ずかしいことさせられたりしていじめられるのに、おねえさんじゃかえって惨めだ。
 いっそのこと、呼び捨てにされた方が、気が楽な気がした。
「じゃ、麻美?6歳年下の私にいじめてもらって、うれしい?」
「・・・あ、はい・・・うれしいです・・・」
「あまり、うれしそうじゃない〜〜〜」
「あ、いえ、うれしいです。」
「ほんと?」
「はい」
「じゃ、こんなことされてうれしい?」
 綾香は、人差し指で、麻美の鼻を押して、豚の鼻にした。
「あ、いや・・・」
「あら?うれしくないの?ぶうぶうって言ってごらん?」
「ぶ・・・ぶうぶう・・・・ううう・・・」
「はははは・・・子豚の麻美よ〜〜〜きゃははは・・・ほら、もっと」
「ぶうぶう・・・ぶうぶう・・・ぶうぶう・・・」
 麻美の顔は、また涙で洪水になった。
<くやしいよ〜>
「ははは、おもしろ〜い。じゃあ、ビンタしてあげるね?」
「・・・・・」
「何、泣いてんの?早く準備しなさい?」
「あ、はい、お願いします。」
 麻美は、裸で正座して手を後ろで組んだ。
 顔を叩きやすいように上向かせて、目を閉じた。
 逆らう気力も無くなって、されるがままになっている。
 早く、この異常な空間から抜け出したかった。
 命令をよろこんで受け入れることが、一番得策だということに気づき始めた。
 ぱち〜ん!
「あ、ありがとうございます。」
 ぱち〜ん!
「ありがとうございます。」
 ぱち〜ん!
「ああ、ありがとうございます。」
 ぱち〜ん!
「痛い、ありがとうございます。」
 ぱち〜ん!
「ありがとうございます。」
「はい、よくできました。うれしい?」
「はい、うれしいです。」
「いい子ね〜?キスしてあげよっか?キスして欲しい?」
「はい、キスして欲しいです。」
 ああ、これだと麻美は思った。
 従順に命令に従えば、やさしくしてもらえるんだ。
 年下だからって、プライドを持たないで、可愛く振舞えば、やさしくしてもらえるんだ。
 綾香は、麻美の顔を両手で挟んで、ちゅっ、と唇を合わせた。
「うれしい?」
「はい、うれしいです。」

「今度は、絵里にビンタしてもらいなさい?」
「はい」
 麻美は、絵里の前に移動した。
「絵里様、私にビンタしてください。お願いします。」
「・・・・・」
 絵里は、少し戸惑った。
「絵里様・・・」
「わかってるよ。ビンタしてあげる。」
「ありがとうございます。」
「私、高校3年生の17歳。麻美より4歳年下なの。」
「はい」
「17歳の私が、21歳の大人の麻美にビンタしてあげるんだけど、屈辱よね?それでもうれしいの?」
「あ、はい・・・うれしいです。」
「年下に裸にされて、ビンタされるって、やっぱりくやしいでしょ?正直に言ってみて?」
「あ・・・はい・・・すこし・・・くやしいかなって思います。」
「そうだよね?くやしくないはずないもん。でもね、私のこと、年下だと思わないで、自分より上の人だって、
思えたら、少しは楽になるかもよ。」
「・・・はい・・・」
「私のこと、大好きなお姉さまって思えたら、くやしくないはずよ。
私のこと、好きになれる?大好きなお姉さまって思える?」
「・・・あ・・・よくわかりませんが・・・好きになれると思います。
思えるように努力します。絵里様に可愛がってもらえるように努力します。」
「いいわ、じゃ、ビンタしてあげる。準備なさい!」
 絵里は、自分で驚いていた。
 こんなこと、自分の口から出てくるとは思わなかった。
 年上の奴隷を躾ようとする自分に驚いていた。
 しかし、自分にビンタすることができるのだろうか?
 裸の年上のこの女の横っ面を引っ叩くことができるのだろうか?
 麻美が、ビンタされるポーズを取った。
 絵里にすべて身を任せて目を閉じている、この年上の女の顔を見たら、不安は取り去られた。
 この年上の女のためにビンタしてやろうと思った。
 同姓にいじめられて、泣かされて、そして、やさしく可愛がってもらう、甘酸っぱくて、激しくて、
倒錯的な世界へ引き込んでやろうと思った。



つづく

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