ゾロさんの作品

続・テニス部のゆみ


<3>

「ゆみ先輩って、素直でかわいいですね」
「え?そんなことないよ」
 校門を出て、帰り道を並んで歩きながら、紗枝が話しかけてきます。
 部室を出て、部活が終わると、普通の先輩後輩の立場に戻ります。
 表向きですけど…
「かわいいですよ〜、叱るとすぐ謝るし、命令には逆らわないし」
「紗枝、もう言わないでよ」
「恥ずかしいですか?すみません、ゆみ先輩」
「別に謝らなくてもいいよ」
「でも、先輩に失礼なこと言っちゃったんですもん」
「そんなことないよ」
「ゆみ先輩って、やさしいんですね」
「やさしくないよ」
 下手に先輩面したら、次の部活でどんないじめを受けるかわかりません。
 表向き、先輩に戻ってますけど、私は、あくまでも奴隷なんです。
 紗枝もそれをわかって、敬語を使いながら、私をからかっているんです。
「ゆみ先輩って、家では、どんなことしてるんですか?」
「え?そうだね、テレビ見て、本読むくらいかな」
「お風呂は?」
「お風呂?帰ったらすぐに入るよ」
「裸になるときって、部活のこと思い出します?」
「あ、うん、思い出すことあるよ」
「どんなこと、思い出すんですか?」
「どんなことって……言わせるの?」
「言いたくなかったら、別にいいですけど」
 紗枝が含み笑いで、私の顔を覗きこんで言います。
「ごめん、言うよ」
「ふふ…ゆみ先輩、かわいい」
「ああ、今日も、部活で裸にされたなぁって…」
「うんうん、そのときって、悲しいですか?」
「え、うん、悲しいっていうか、なんていうか、恥ずかしいって感じかな」
「ゆみ先輩、よく我慢してますよね?」
「我慢か……補欠だから仕方ないよ……」
「補欠だから、仕方ないですね」
「うん」
「ゆみ先輩には悪いですけど、私、年上の人をいじめるの好きなんです」
「え?そうなの……」
 いじめ宣言かよ……
「そうなんです」
「……」
 紗枝が、私の目を見て言います。私は、目をそらせてしまいました。
「合宿、楽しみですね。朝から晩まで部活ですよ、ふふふ」
「あんまり、いじめないでね」
 情けないけど、お願いしてしまいました。
「そのとき考えますよ、ふふ、じゃ、私、こっちなんで」
「あ、そうね」
「失礼します、ゆみ先輩」
「じゃね」
 紗枝と別れて、バス停に向かいながら、気が重くなりました。
 夏休みの終わりに新人戦合宿があるんです。
 紗枝が言ってたみたいに、合宿中は、ずっと部活なんです。
 レギュラーは、修学旅行感覚ですけど、奴隷は大変です。
 朝から晩まで、こき使われます。
 洗濯、掃除、ご飯の準備や後片付け、レギュラーのマッサージ、それから、一番つらいのが、
自由時間、レギュラーから受けるいじめです。
 痛いことは、ビンタとかお尻叩き以外は、ほとんどされませんが、恥ずかしいことをいっぱいさせられます。
レギュラーの笑いものになって、楽しんでもらうのです。
 ああ、考えるのやめます。ゆううつです。
 あ、バスが来ました。



 いよいよ、待ちに待った、もとい、ゆううつな合宿です。
 朝、集合場所の駅につくと、レギュラーの半分くらいは、既に集まっていました。
「おはようございます」
「ゆみ、おそ〜〜〜い」
「すみません」
「私たちより遅いって、どういうこと?」
「すみません」
 ただ、ぺこぺこ謝るしかありません。
 レギュラーは、みんなレギュラージャージを着ていますが、2年と3年は、練習用のジャージを着ています。
 練習用のジャージには、学年と名前が書かれています。
 駅前を通行する、高校生が、変な目で私を見ています。
 3年の私が、どう見ても、私より幼い子に叱られているんです。変ですよね。
「おはようございます、春奈さん」
「みんな、おはよ、全員揃った?」
「はい」
「じゃ、行くよ」
 私たちは、レギュラーの荷物を持って、改札を通りました。
 列車に乗り込むと、4人掛けのボックス席を2つ確保して、レギュラーがそれぞれ座りました。
補欠は、その横に立って、パシリです。
「ゆみ、のど渇いた、お茶買って来い」
「はい、紗枝さん」
 停車駅で、売店に走って買いに行きました。おつりもらうの忘れたりして、もたもたしてたので、
もう少しで、置いていかれるところでした。
「ははは……ゆみって、どんくさ〜〜い」
「すみません」
「ははははは……」「ははははは……」
 一般の乗客の前で笑いものです。恥ずかしい…
 そうこうしてるうちに、目的地の駅に到着しました。
 随分、のどかなところです。
 迎えのマイクロバスに乗り込んで、合宿所へ向かいます。
 合宿所は、系列の大学も使用している立派な建物です。
 人里から離れてて、周りに何もなくて、企業の厳しい研修なんかにも使用されていて、
絶対に逃げ出せないすごいところに立っています。
 途中から、舗装路が終わって、でこぼこの山道を登って行きます。
 1年達は、きゃあきゃあ喜んでいます。
レギュラーにとっては、楽しいと思います。
 1年ぶりに合宿所に来ました。
「いらっしゃいませ、遠いところ、ご苦労様です」
 玄関から、若い女性が二人出てきました。
 系列の大学の卒業生です。大学の職員なんですが、この時期は、合宿所に常駐して、
大学生や、私たち高校生の合宿の世話をしています。
 実は、彼女達、大学のテニス部の奴隷なんです。
 だから、レギュラーは、彼女達を自由に使っていいんです。
 私たちは、レギュラーの荷物を部屋割り表を見ながら、各部屋に運んで行きました。
 チャーターしたマイクロバスが走り去ったあと、食堂に集合するように言われました。
「自己紹介しなよ」
 春奈が、二人の女性に言いました。
「はい、私、○○大学の職員をしております、白川と申します。
今日から、五日間、皆様のお世話をさせていただきます。
なんなりとお申し付けください」
「私も○○大学の職員をしております、田村と申します。よろしくお願いいたします」
「お前達、奴隷でしょ?」
「はい」
「なんで、服着てんの?」
「あ、申し訳ありません、今、すぐに……」
 白川さんと田村さんは、急いで服を脱いで、全裸になりました。大人の体です。
「白川」
「はい」
「お前、歳は?」
「はい、24歳です」
「田村は?」
「25歳です」
 奴隷生活が長いんでしょうか、子供に命令されても、平気みたいです。それとも、演技が上手なんでしょうか……
「よろしくね」
「はい、こちらこそ、よろしくお願いいたします」
 何も言われてないのに、二人のお姉さんは、全裸で土下座して言いました。
「お前らも脱げよ」
「はい」
 私たち、奴隷も全裸になりました。後輩の命令で、当然のように服を脱ぎます。
「白川さん、田村さん、同じ奴隷として、よろしくお願いします」
 春奈さんに言われて、奴隷代表で、白川さんと、田村さんに挨拶しました。
「よろしくね、私たちのお仕事手伝ってね」
「はい」
 お姉さんたち、奴隷には、対等に言います。使い分けがすごいです。


 こうして、合宿生活が始まりました。
 普段の部活とは違い、一日中奴隷ですので、かなりきついです。


練習

 少し、休憩して、練習が始まりました。
 全裸のお姉さんに見送られて、コートに出ました。
 お風呂場のところの裏口を出て、階段を下りると、立派なテニスコートが広がっています。
 用具倉庫から、ネットを出して、準備するのは、奴隷の仕事です。
 それに、合宿中は、奴隷は、全裸で通します。
 当然、練習も全裸でします。
 全裸と言っても、帽子と靴下とシューズは、身に着けていますけど…
 1年たちは、ベンチに座って、全裸で練習の準備する先輩達を笑いながら見ています。
「奈美子〜、とっととやれよ〜〜」
「すみませ〜ん、由希様」
「あははは…由希様だって」
「奈美子のやつ、チョーむかつくから、由希様って言わせてんの」
「私も、紗枝様って呼ばせようかな」
「はははは……」「はははは……」
「ゆみ〜〜〜、おまんこ丸見えだよ〜〜〜」
「え?いや、うそです」
「うそだよ〜〜〜ん」
「はははは……」「はははは……」
「ほんっと、ゆみって、どんくさいよね」
「どんくさい、どんくさい」
「はははは……」「はははは……」
 その後、準備運動して、軽くジョギングします。
 テニスウエアを着た1年の前を2年と3年の奴隷が、全裸で、掛け声を張り上げて走ります。
後ろから、1年の笑い声が聞こえてきて、恥ずかしいです。
 練習が始まると、全裸の奴隷は、球拾いをしたり、1年の命令で、パシリです。
 奈美子は、由希たちに呼ばれては、ビンタされたり、尻をラケットで叩かれたり、つばを飲まされたりしています。
 私や、和美も、動作が鈍いと言って、春奈や紗枝に叱られて、ビンタされます。
 肩が日に焼けて痛いです。顔、腕、脚の他の部分、普段、日光にさらされない部分は、真っ白だったんですけど、
日に焼けて、赤くなっています。


水分補給

 炎天下の練習なので、水分補給は、大切です。
 レギュラー用に、スポーツドリンクが用意してあります。
 補欠用は、ありません。でも、水分取らないと熱射病になってしまいます。
 レギュラーの水分補給のときにお願いして、飲ませてもらうんです。
「ゆみ、水持ってきて」
「はい」
 コートの春奈に呼ばれました。スポーツドリンクのペットボトルを持って行きます。
「どうぞ、春奈さん」
「さんきゅ」
 春奈が、おいしそうに飲んでいます。
「あの、私も飲んでいいですか?」
「飲みたいの?」
「はい、お願いします」
 情けないけど、後輩にお願いします。
「正座」
「はい」
 私は、春奈の前で正座して、口を大きく開けて待ちます。みっともないです。
「いくよ」
 春奈が、ドリンクを口に含んで、ぐちゅぐちゅしてから、私の口の中に垂らします。
 私は、春奈の唾が混ざったドリンクをおいしそうに飲みます。
 屈辱ですけど、仕方ありません。飲まないより100倍いいです。
「おいしかった?」
「はい、ありがとうございました」
 和美も、向うの方で、梨花の口から飲ませてもらってます。
 レギュラーと補欠の違いがはっきりわかります。

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