ゾロさんの作品

続・テニス部のゆみ


<5>



 頬に変な感触があって、目が覚めました。
「ゆみ、朝だよ」
 春奈が、足の指で、私の顔を突付いていました。
「あ?あ、すみません、おはようございます」
「奴隷のくせに、よく寝るね」
「あ、すみません」
「顔洗いに行くよ、タオル持ってこい」
「はい、春奈さん」
 私は、全裸で、春奈の歯ブラシやタオルを持ってついて行きます。
 和美も全裸で、紗枝のタオルを持って、立っていました。
「おはよ」
「おはようございます、春奈さん」
 和美が、春奈にお辞儀をします。
 歯を磨きながら、紗枝が春奈にぺこりと頭を下げました。
 同じ1年のレギュラーでも、レギュラーになった時期で、なんとなく序列ができています。
 最初からレギュラーの春奈は別格で、それにキャプテンでもあるし、みんなから、敬語を使われています。
その次に昇格した紗枝、律子、梨花、桃子の下に、由希、泰子、雅美、史江がいます。
 その下にうんと離れて、私たち奴隷がいます。
「春奈さん、どうぞ」
 顔を洗い終わった春奈にタオルを渡しました。
 ぱちん!
「いたっ」
 春奈が、私の裸の尻を叩きました。
「目、覚めたか? ゆみ はははは……」
「はい、覚めました」
 春奈が、食堂に向かって歩き出したら、急いで自分も顔を洗います。
 部屋に戻って、布団をあげて、洗濯物を取り込みに行きます。
 屋上の物干し場に行くと、他の奴隷達と、白川さん、田村さんが洗濯物を取り込んでいました。
「遅くなってすみません」
「ほら、ゆみちゃんも手伝って」
「はい、白川さん」
 みんなで、急いで後輩の洗濯物を取り込みます。みんな全裸で……
 洗濯物には、部員の番号が目立たないところに書いてあります。
 これは、うちの部では、昔から続いています。
 私と和美の番号が、992と994です。
今、取り込んでいる番号は、1000を超えています。
 取り込んだ洗濯物は、手分けして、きれいにたたんで、各部屋に届けます。
 ようやく、洗濯物の仕分けが終わって、食堂に駆けつけると、後輩たちが怒っていました。
「遅いよ、お前ら!」
「なに、もたもたしてんだよ!」
「お前ら、裸同士で楽しんでたのかよ」
「すみません」「すみません」「すみません」「すみません」「すみません」
 私たち奴隷は、整列して、深々と頭を下げました。
白川さんたちもです。
 朝から、全員、後輩たちに往復ビンタをもらいました。
 ビンタされる度に、お礼を言わされます。
 それでも、気がすまなかったみたいで、奴隷全員尻を突き出すように言われて、後輩全員に蹴られました。
痛くて、涙が出ました。
 私も、3人目くらいから、ベソかきながら、謝ったんですけど、最後まで蹴られました。
 後輩たちに罰を受けて、奴隷たちは、みんな、泣いています。
 一人だけ泣かなかった白川さんの髪の毛を掴んで、紗枝が引きずりました。
「こら、お前、大人だろ?」
「ひっ、すみません」
「集合時間くらい、守れよ!こら!」
 ぼこっ!
「はい、うっ、くっ……」
 紗枝が、白川さんの無防備なお腹、鳩尾にパンチを叩き込みました。
 白川さん、崩れ落ちました。痛そうです。
 髪の毛を掴まれたまま、上を向かされた白川さんの顔が、目が朦朧としています。
 紗枝の容赦のない往復ビンタが炸裂します。
 ばしっ、ばしっ、ばしっ
 何度も、ビンタします。
 私、怖くて、足が震えてきました。
「申し訳ございません……お許しください」
 白川さんの目の焦点が合ってません。ただ、頬を平手打ちされながら、顔が左右に動いています。
 10歳近く年下の子供にリンチを受けて、さすがの白川さんも涙があふれています。
 怖いです。白川さんのこと許してあげてよ、紗枝……
 紗枝が、掴んだ髪の毛を放すと、全裸の白川さんは、苦しそうにうずくまりました。
 紗枝は、まだ許しません。
 ばしっ!ばしっ!
「うっ、あぅ、いだああ、あがっ」
 白川さんのわき腹や尻に蹴りを入れます。
「すみませんでした〜〜〜」
 白川さんの泣き声が食堂に響きます。
「もういいよ、紗枝」
 さすがに、春奈さんが、止めました。
「こいつ、むかつく〜」
 紗枝が、息を弾ませて、言いました。
「ははは…大先輩をボコってどうすんの、紗枝」
 笑っているのは、春奈だけです。
 白川さん、おしっこ漏らしてます。
 おしっこの水溜りが段々大きくなって、白川さんの泣き声も大きくなりました。
 田村さんが、顔面蒼白で、震えています。
 よく見ると、奴隷全員、恐怖で震えています。
「白川」
「はい〜〜〜」
「いい歳してんだからさ〜〜」
「はい、すみません、春奈様」
「食堂で、しょんべん漏らすか、お前」
「すみません〜〜〜」
「ゆみ、白川の尻拭いてやれ」
「はい」
「お前ら、ションベン掃除しろ」
「はい」「はい」「はい」
 他の奴隷たちは、雑巾で、白川さんの漏らしたおしっこを拭きとっています。
 私は、四つん這いの白川さんの股間をティッシュで拭いてあげました。
「朝飯まだかよ〜腹へったよ〜」
 紗枝の一声で、食事の準備が始まりました。

「お前ら、ちゃんと手洗ってこいよ〜」
「白川のションベンのついた手で、朝飯運ぶんじゃねぇぞ〜」
「奈美子は、漏らしてないのか〜」
「ゆみは、濡らしてんじゃないの〜?」
「ははははは…」「ははははは…」
 恐怖に引きつる奴隷たちに、後輩たちの容赦のない罵声が飛びます。
 罵られても、蔑まされても、1年の後輩たちに逆らうことはできません。


掃除

 朝食の後、レギュラーは、休憩時間ですけど、奴隷は、お掃除タイムです。
 廊下の雑巾がけです。全裸で雑巾がけするので、後ろからのアングルは、かなりやばいです。
 1年たちは、私たちの雑巾がけを見に来て、からかいます。
 長い廊下を雑巾がけの競争をさせたりします。
 スリッパで私たち先輩の裸の尻を叩きながら、大盛り上がりです。
 運悪く、おならが出てしまった田村さんは、玄関で気をつけさせられて、
「私、へ〜こいちゃいました、すんまそ〜ん」って、百回言わされました。
 15歳の小娘が、25歳の大人を全裸で気をつけさせて、そんな恥ずかしいこと言わせたんです。
田村さんが、泣くまで……
 白川さんも、荒い息で、必死で雑巾がけしています。
 お尻にさっき蹴られた跡が残っていて、痛々しいです。
「きれいになったか? 白川」
「はい、紗枝様」
 紗枝が、四つん這いの白川さんを見下ろして言いました。
「じゃ、床を舐めてみろ」
「え?あ、はい……」
「きれいになったんじゃねえのか」
「きれいになりました」
「じゃ、舐めろ」
「はい、舐めます」
 白川さん、お尻を突き上げた恥ずかしい格好で、床をぺろぺろ舐めています。
 屈辱感で、ぼーっとした目に涙が溜まっています。
「ゆみも舐めなさいよ」
 梨花が私の顔を覗きこんで言いました。
「はい、梨花さん」
 私も、床を舐めました。すこし、ざらざらしています。
 きれいになったっていっても、見た目の話で、本当は、汚いです。
 後輩の命令で、床を舐めさせられるなんて、みじめです。

「きれいになったのかよ、奈美子」
「え?いや、まだ、そんなにきれいじゃないと思います、由希様」
「なんだと? お前、掃除さぼってたのか」
「いえ、すみません」
 ばしっ!
「奈美子、てめえ」
「さぼってません」
 ばしっ!
「じゃ、舐めろよ」
 スリッパで頭を思いっきり叩かれながら、奈美子が泣きながら言い訳しています。
 床を舐めたくないばっかりに、自分だけ助かろうと、不用意なこと言った奈美子は、由希にぼこぼこにされました。
 毎度のことながら、自業自得です。

 床掃除が終わって、掃除用具を片付ける少しの間、開放されます。
「白川さん、大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫」
「お尻、痣ができてますよ」
「あ、ほんとだ…」
「さっき、紗枝さんが言ってた集合時間って、何時だったんですか?」
「集合時間なんかないわよ」
「え、ひどいじゃないですか」
「ううん、あれは、紗枝様を怒らせた私に罰を与えるための方便だから…私が悪いの…」
「……」
 あんな、ひどいことされたのに…白川さん…

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