どらごんさんの作品

性奴系図外伝(佐藤敬吾篇)

第5章  いじめられっこ再び


数日後の山野邸での夕食。
食卓には松坂牛のステーキが並べられ、色とりどりのフルーツが置かれている。
慶蔵は赤ワインを片手にくつろいでいた。
圭子とリディアのレズショーがこれから行われるのである。
リビングに設けられたマットを敷いただけの仮ステージに、圭子とリディアが上がった。
リディアは恥ずかしいような、怒ったような、泣きそうな様々な感情の混ざった複雑な表情をしていた。
「リディア、着物を脱ぎなさい」
慶蔵がリディアに大声を出した。
圭子は最初から全裸である。
股間や乳首のピアスがシャンデリアの光をいやらしく反射している。
リディアは戸惑ったように直立したままである。
明美が怒ったように、鞭でリディアの太腿を叩いた。
「リディア、早くしなさい」
敬吾がリディアの腰を抱えるようにして、着物の帯を解いた。
リディアは悔しいのか顔を歪めるようにしてののしり、当りかまわず喚いた。
大粒の涙も流している。
「うるさい」
敬吾はリディアの頬を強く張った。
軽い脳震盪を起したのか、ふらふらするリディアの着物を脱がし、粗末な下着も脱がしていく。
「こんな奴隷に下着なんてもったいないわね」
瑠美が笑った。
リディアは圭子と違って下着を着用している。
外国人であるリディアが環境の急激な変化にショックを受けることを恐れて、
圭子には認められていない下着の着用を認めていたのである。
「あたし、外人ってきらーい」
美紀が言うと、周囲が笑った。
敬吾がリディアを仰向けに寝かせた。
「圭子。リディアを気持ちよくしてあげなさい」
慶蔵がステーキを頬張りながら、フォークの先で指示した。
圭子がリディアの上に覆いかぶさっていく。
「ノー、ノー」
リディアは半狂乱になって、圭子の頭を力いっぱいどけた。
リディアにはレズの経験は全くなかった。
そのリディアが衆人環視の中でレズショーを迫られているのである。
抵抗感があって当然であった。
「リディアさん、安心してください。全ては私に任せてください」
圭子はリディアを安心させるかのように声をかけてきたが、
リディアは圭子の言うことを全く聞くつもりはなかった。
「ノー、ノー」
リディアは涙を流しながら、手足を振り回して暴れまわる。
「しょうがないね」
明美が嗜虐的な薄笑いを浮かべながら、スタンガンを取り出した。
リディアは尻に強烈な電気ショックの痛みを感じた。
リディアはもはや服従しか道がないことを悟った。
「よしよし、リディア。それでは、楽しませなさい。かわいいやつだ」
慶蔵がリディアの心を見透かしたかのように鷹揚に頷いた。
圭子がリディアの唇を吸ってきた。
仕方なく圭子の唇に合せた。
圭子の柔らかい舌が口の中に入ってきて、寒気がするような感覚を覚えたが、
リディアは屈辱で涙を流しながらも、懸命に耐えていた。
リディアはふと12年前を思い出していた。
父子家庭に育ったリディアが、どん底に落とされたのはあの事件によってであった。
失業中の生活苦から父は強盗事件を起し、逮捕されたのだ。
それまではリーダーシップを持つ明るい少女だったリディアは一挙に奈落の底に突き落とされた。
仲の良かった友達が次々に去り、クラスメートから毎日のように激しいいじめを受けるようになったのだ。
大人になり、10年以上が経ってもいじめの記憶が癒えないリディアは、それまでの負け犬人生を変えるべく、
あえて神秘の国である日本に渡ることにしたのである。
大学進学は、日本よりはるかに高い学費を必要とするので、
父が刑務所に収監されているリディアにはそれだけの資力がなかった。
奨学金をもらおうにも、激しいいじめを受けたせいですっかりいじけたような性格になっていた
リディアを応援してくれるという人も現れなかった。
自らの将来に早々と見切りをつけたリディアは、別の道をふと試してみたくなったのであろうか。
リディアは来日後ほどなくして英語教師の仕事を見つけることができた。
だが、いじめの後遺症で人間不信になっていたリディアは、同国人の英語教師たちとは
うまく付き合うことができなかった。
それよりむしろ異人種である日本人達の方がはるかにつきあいやすかった。
リディアは日本にどっぷりと漬かろうとした。
毎日のように、東京の繁華街で遅くまで遊び歩いた。
高価な寿司やてんぷらを好み、箱根や伊豆などの温泉にも遠出するようになったリディアであったが、
いかんせん英語教師の薄給では限界があった。
遊び仲間の日本人からサラ金の存在を教えられたリディアはどんどん転落していったのであった。
圭子の柔らかい舌がリディアの敏感な突起をやさしく吸っている。
リディアは決して快感を感じまいと頑張ったが、女としての自然な反応は抑えきれず、
絹を裂くような声を出し始めた。
その様子を慶蔵の娘達が嘲りの笑いで見ていた。
圭子の舌は突起を吸い、秘裂の中にも突き入ろうとして、リディアをさんざんに翻弄した。
周囲に見られているという屈辱的な状況なのに、リディアの肉体はみだらな反応を示していた。
股間が濡れてしまい、それを覗き込んだ瑠美や美紀に笑われている。
ふと、リディアは10年以上前の激しいいじめを思い出していた。
あのときも同じようになじられていた。
英語か日本語かの違いだけである。
慶次は山野邸のリビングで慶蔵と向かい合っていた。
最初はしばらく取り留めのない話をした。
「新しい性奴隷を買い取ってね。リディアという名前なんだ。なんでも日本には英会話教師として
来日したんだが、
遊ぶ金欲しさで借金を重ね、ついには闇金融に手を出してしまったんだけどね。
それにしても、外人で闇金融というのは珍しいね。
リディアは、日本語はそこそこできるので、誰かから教えられたと思うけど」
慶蔵はリディアをオークションで買い取ったときのことを慶次に聞かせた。
慶次は目の前がくらくらした。
実は、慶次は慶蔵がこれ以上性奴隷を飼う趣味を自粛するようにお願いしようと思って、
忙しい合間を縫ってわざわざ来たのである。
ところが慶次が驚いたことに新たに今度は白人女性を性奴隷にしていた。
しかも慶蔵は自分の趣味を恥じるどころか、自慢にしているのである。
「このままでは、人身売買ということで国際問題にもなりかねん。
そうなったら、由緒あるわが山野家は破滅だ」
慶次は最悪の結果を想像して、表情を曇らせた。
「慶次。せっかくだから、リディアを見ていくか?今、明美が調教していると思うけど。
白人のせいかなかなか反抗的なんだが、それもまた面白い」
慶蔵は屈託なくうれしそうに笑った。
慶次はさきほどから何とかして兄をうまく説得する機会をうかがっていたが、兄には隙がなさそうであった。
たとえ性奴隷を飼う趣味を辞めるように迫ったとしても、兄の反発を受けることが明らかである。
あまり強攻策に出ることはかえって逆効果であった。
とりあえず今回は、いったん退散した方がよいと慶次は思った。
「兄さん。すみませんが、そろそろお暇させていただきます」
慶次はソファーから立ち上がった。
慶次はハンドルを握りながら、今後いかに伝統ある山野家を守っていくのかということに思いを廻らせた。
この情報化の時代である。  
兄のいかがわしい趣味はいつでも隠し通せることでもなかろう。
山野家のために、いつかは兄を切り離さなければならないのか。


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