えりさんの作品

えり 断章〜12〜 えりの気持ち 上



  
  遠くから青山さんの声が聞こえます。「姉ヶ崎さん、この後の『虫』のショー、準備始めていいですかあ?」
 170センチ以上ある細身の青山里美さんは、「虫」をいじめるのが実に楽しそうです。
彼女は私をストレス発散に使っていると言う男子もいます。
残酷な笑みを浮かべながら、青山さんは私の方へ歩いてきました。
そして、周囲の男子に誰ということなく笑みを振りまきながら、いきなり私の太ももを膝で蹴りました。
私はトレイをひっくり返しそうになりましたが、水平に保ちながらフラつき、思わず顔を歪めました。
 「そろそろ始まるよ。今日も特訓の成果見せないとね」
私は眼を伏せながら「はい」と言いました。
 「ちゃんと目を見なさいね。声も小さいよ」
 青山さんは私のはみだしたおっぱいの先をつねりあげます。
「あ……う……は、はい!」
 男子はみんな見て見ぬふりをしましたが、雰囲気が変わるのがわかりました。

 打ち上げが始まって、一時間もした頃、壇上に青山さんが立ちました。
「本日の余興が始まりま〜す」
 一瞬部屋の中が静かになり、すぐに拍手が沸きます。
「待ってました〜〜」
「いいぞ〜〜」
20人の男女の視線が壇上に集まります。
「主役の入場です。当サークルのド変態マスコット、金田えりさんです!」
 私は、一度出た部屋の入り口から入っていきます。
水着のような衣装をもみくちゃにされておっぱいもお尻も半分は露出させられて、
しかも両手両膝の四つんばいでの入場です。
のろのろと這っている私の首には犬用の首輪がつけられ、そこからロープが伸び
その先は重そうな厚い板に結びついています。
この首輪は、大学の裏の家で飼っている犬につけられていたものです。
犬は昨日の晩のコンパで酔った男子にバットで殴り殺されました。
 「さあ、本日の出し物はド淫乱女子大生による、変態オナニーショーです」
青山さんのアナウンスにみんなが爆笑します。

私は昨日の晩、青山さんに言われたことを思い出しました。
「あなた、本当はセックス好きじゃないでしょ」
 戸惑う私に、青山さんは言います。
「トラウマがあるんじゃないかって、聞いたわ。私、坂口くんと同じ高校なの」
 私は、心臓がばくばくします。
青山さんを通して、私のことを大学のみんなになにもかも知られてしまうという不安にかられたのです。
 「坂口くんは意外と純情だから、あなたがここでやらされてること知ったら
ショックで寝込んじゃうんじゃないかしら。彼は友達だから、黙っているけどね」
 私は、青山さんの言葉を信じるしかありませんでした。
「でもあなたもかわいそうね。嫌いで嫌いでしょうがないセックスを、
これからいやというほどさせられるんだから」
 鳥肌が私の全身に立っているのがわかりました。
青山さんは私の肌をなぞりながら言います。
 「さあ、その前に、これは私のプレゼント」
 青山さんは太くくねくねしたモノを私の前に差し出しました。
先っぽには、リボンがついていました。

メニューへ 妄想小説へ 次へ進む

動画 アダルト動画 ライブチャット