えりさんの作品

えり 断章〜12〜 えりの気持ち エピローグ



  「ミュージックスタート!」 
青山さんが言うと、いまどき流行らないディスコソングが大音響で流れ、
下半身がぐちょぐちょにかきまわされている私は、上半身でぎこちないパラパラを踊りだします。
 さっきは一回静かになったのがまた嘘のように、部屋の中にいるみんなが、大笑いしていました。
 屈辱的な気持ちが、胸をおしつぶして、無理な姿勢で踊る私はせつない気持ちで、
気がついたら声を出して喘いでいました。
 遠くで姉ヶ崎さんも笑っています。

 でもこれはまだあくまで余興。
この後、もっとおそろしい地獄が私を待っていることぐらい、予想がつきます。
 これで帰してくれるほどこの人たちは子供じゃない。
そう予感しながら、私は中学時代には味わえなかったバイブでの快感と強引に
動かされる機械的な苦痛に身もだえして、身体を馬鹿みたいに揺らし続けていました。
 
  狂ったダンスを笑われながら、私は姉ヶ崎さんに書かされた言葉を思い出しました。
「打たれ蹴られ、踏みにじられても、尚かつ、その主人にご奉仕することを悦びとします」
 生理の血でマンタクをさせられたその紙は、部室の壁に貼ってあります。 

 私の被虐の表情を、これからみんなにいっぱい見られるのです。

 金田えり。18歳。最大の屈辱がただ一つの居場所になりました。
「虫」はみなさまに約束します。けっしてごまかしの表情は見せません。


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