sinさんの作品
えり 断章〜14〜 上
「さあ、開会の辞といこうか」
島純一がうながす。
部屋の真ん中で全裸に首輪のまま、口の端から精液をたらした肉奴隷虫こと金田えり。
ギラついた目の7人の男に囲まれて、困惑した表情で姉ヶ崎奈美枝のほうをうかがった。
打ち上げの余興の時の挨拶は、青山里美に教えられたのだろう。
今は何の説明もなく、「肉奴隷反省会」といわれても何を言っていいのか分からないようだ。
「あなたの反省会でしょ。まずは自分が何を反省するのか言ったらどう?」 と、
奈美枝は助け舟をだしてやる。
「本日は性処理肉奴隷のために反省会を開いていただきありがとうございます。
え〜と、、今日のイベントのお手伝いをできずに反省しています」
土下座してそう言うえりに、男たちは残酷な笑いで答える。
「それだけか?お前が反省する事は?
「あの、、、いつもトロくて皆様にご迷惑をかけて、申し訳ありません。」
「そんなの、いつもだろうが!」
「今日の余興の時、気絶してしまい、反省しています」
「そうだろ、まずそのお仕置きだな」
土居という学生が、手に持っていた華道用の剣山をえりに見せびらかしながら近づく。
本能的に逃げようとするえりを、島と河本が捕まえる。
「まあ、最初からトバしても可哀想だから、、、、ケツからな」
と無造作に手のひらサイズの針山をえりの右尻に突き刺す。
「ぐぅ〜〜〜」 低い悲鳴が部屋に響き渡る。
ゲラゲラと笑い転げる男たち。 奈美枝も笑っている。
息を詰まらせながら 「申し訳ありません。お許しください」 とあえぐえり。
「その件はもういいよ。おれ達寛大だからさあ、、、、。で、次は?」
えりの顔には、何かを理解した諦めが浮かんだ。
奈美枝にはわかっている。
これは「反省」などどうでもいいのだ。
えりをいたぶる「遊び」だ。何を言っても言わなくても、お仕置きはされるのだ。
「先日、皆様に可愛がって頂いたとき、、、、うまくイカせられなくて申し訳ありませんでした」
「きちんと足の指を舐めてきれいにできずに反省しています」
「命令されたのにすぐに全裸にならずにお待たせしてしまい、、お許しください」
えりが何かを言うたびに、江田聡は乗馬用の革鞭で背中にミミズ腫れをつくり、
藤巻五朗は強力な山形クリップで乳首やクリトリスを潰れるほど挟んだ。
原田健二が見たこともないギザギザ歯の魚うろこ取りで、背中と脇腹の皮膚をズタズタにした。
そこへ河本が殺虫剤用スプレーにいれた唐辛子液を身体全体に向けて噴射する。
さすがにその時には、抑えている男子を突き飛ばす勢いで、わけの分からない叫びをあげて、
床を転げまわった。
「じゃあ、開会の辞はこれで終了か。」
すでに悲鳴をあげすぎて、「ありがとうございました」というえりの声はかすれていた。
「まだ始まったばかりだぜ。主役からの、参加者への挨拶だ」と島。
「奴隷の挨拶くらいは、分かるだろう?」
「は、、、はい。みなさまの、、、、おちんちんに、奴隷の口で挨拶をさせてください」
かすれた声でつっかえながらも、近くに居た藤巻の前に膝立ちになり、スラックスとトランクスをおろす。
朝早くからイベントに汗をかき、打ち上げも盛り上がった一日だ。
代謝の早い若い男の性器はかなりの異臭を放っている。
しかし、ひるむことなくえりはそれを口に含んでいく。