えりさんの作品

えり 断章〜16〜 上(1)



  シャワーを浴びた私は、服を着ることはしませんでした。
休憩時間が終わるまで、裸のままでいろ、という命令だったのです。
休憩は三十分だと言われていました。あと五分ありましたけど、私はバカ正直に、
更衣室で犬の首輪をつけて四つんばいになって待っていました。
少し早く呼ばれてもすぐに対応できるようにです。

一人でこうして四つんばいになっている時間って、とても長く、自虐的な気持ちになるのです。
どうせなら、一刻も早くメチャメチャにされた方が気が楽だっていう気持ちと、
何度いじめられてもやっぱりそのたびに不安で不安でたまらないという気持ちが、
私の中にはあります。
でも一生懸命、どっちも考えないようにして、顔だけ上げて、ひたすら目の前のドアを見つめていました。

やがてドアが開き、男子たちが迎えに来ました。
彼らは当然のように、首輪につけられたリードの紐を引っ張りました。
私は、よく躾けられていると思われたいという、奴隷としての媚びた期待がさっきまで
あったことを自覚しました。
そして、そんなこと気にもしないで当たり前のように首輪の紐を引っ張っていく彼らに、
なんだか自分が恥ずかしく思えました。


メニューへ 妄想小説へ 次へ進む

動画 アダルト動画 ライブチャット