えりさんの作品
えり 断章〜16〜 下(1)
「もしもし」
藤本さんが出ました。
もう深夜です。怪訝そうでしたが、責める風はありませんでした。むしろ心配そうな声でした。
「あの、もしもし。えりです」
「うん、どうしたの?」
藤本さんの声はまだ半分眠っているようでした。
その間も私は島くんに床に四つんばいにさせられ、お尻を高く上げさせられ、
男子たちにお尻の穴を晒していました。
「ごめんね、こんな夜中に」
うッ・・・私の下に回った土井くんが、いきなり下からおちんちんを私の中に突き上げてきました。
私は下の口でそれをするりと受け入れながら、上の口で話します。
「実は、藤本さんにきいてもらいたいことがあるの」
藤本さんは拒絶しませんでした。
「うん」と答えてくれました。
「いまね、眠れなくて、なんかいろいろ考えちゃって、気分が不安定に・・・」
私は下から突き上げる土井くんの動きに合わせて腰を動かしながら、片手で携帯に話します。
「・・・なっちゃったの」
藤本さんは、電話口の向こうで姿勢を正したようでした。
「うん。大丈夫。なんでも言って。私の方は起きててもいいから」
藤本さんの変わらぬ優しさにうれしい気持ちとせつない気持ちが混ざり合いました。
「昔のことなんだけど・・・・中学時代、私いじめられてたの」
そう言った途端、まるで<こんな風にか>と言うように、
藤巻くんが私の右の乳首にクリップを挟みました。
「シ・・・・カトとかじゃなくて、拷問みたいな・・・おっぱいにクリップ挟まれたり」
私はいまこの身に受けている激痛を感じ取らせないように、平常を装って話し続けます。
「ごめんね、いきなりこんな話題引いちゃうね」
藤本さんはちょっとの沈黙の後、答えます。
「ううん、えりが抱えてたつらいことなんだから、なんでも聞くよ、私」
「あ・・・りがとう」
江田くんが乗馬鞭の柄を私のお尻にぐりぐりとねじこんでいきます。
「ホウキの柄を女の子の大切なところ・・・オマンコに突っ込まれたり・・ごめんなさい、
こんなこと、でもきいて欲しいの。
忘れたくても忘れられなくて、誰にもいえなくて、そんな自分がいやだった」
「うん。大丈夫。どんなことでも聞くよ」
「始めは弟がいじめられてたの。私何とかやめさせようとして、自分が身代わりみたいになって・・・」
「ひどいめにあったんだね」
「うん、ひどかった」
土井くんが射精する瞬間、原田くんはクリトリスにクリップを挟みます。
「ああッ!・・・・思い出すだけで・・・」
「えり、泣いていいよ」
藤本さんは優しい。私が苦痛と喜悦の交じり合った、
マゾのむせび泣きの声をあげているのも知らずに――。