sinさんの作品

えり 断章〜17〜 中



 明子と奈美枝が話をしているとなりの部屋では、金田えりが全裸で天井から縄で吊るされていた。
 「来たぜ、お前のダチがさ。」 島純一が面白そうに言った。
 えりの傍には江田聡と藤巻五朗が、ニヤニヤしながらえりの乳首とクリトリスに細工をしていた。
 「さあ、お楽しみだ。お前みたいな肉奴隷の友だちだっていうから、藤本ってヤツも奴隷なんだろうなあ」
 言いながら、紐のついたクリップをえりの突起に咬ませ、紐の長さを調節する江田。
 「お前しだいなんだぜ。友だちも奴隷に堕とすか、どうか」
  藤巻は紐の端についているプラスチックのカゴを軽く引っ張って、えりの敏感な器官をなぶる。
 「10分毎にその中に、10グラムのおもりを乗せていく。
お前が痛くてでも、気持ち良くてでも、何があっても声を出したら、お前の負けだ」
「姉ヶ崎さんと藤本の話が終わるまで、おもりを乗せ続ける。
お前の負けなら、藤本もサークルの肉マスコットになってもらうぜ」
 「お前が声をださなければ、あの女には何もしない。お前も勝ちってことだからご褒美をやろう。
そうだな、3日間、サークル活動から解放してやる」
 「ハハハ、奴隷には、かえって酷かもな。
いじめられたくて体がうずくんじゃないか?」 男子がそろって笑い声をあげる。
 「はい、10分たった」 乱暴に藤巻がカゴの中に、鉛のオモチャを放り込む。
ズシッと重みを増し、クリップはえりの乳首とクリトリスの三箇所を引き伸ばした。
が、もちろんえりは苦痛のうめきを飲み込んだ。

 隣の部屋では、明子が奈美枝に気圧されていた。
 「いい? あなたと金田さんを5分間、二人だけにするわ。
そこであなたは彼女に友情を思い出させればいいの。
5分経ったらわたしが行くから、そこで金田さんがこう言えばあなたの勝ち。
『あなたを信頼しているわ』 言えなかったらあなたの負け。ちょっとしたペナルティがあるわ」
 「本当に二人にしてくれるの? それに、そう言ったらえりも解放してくれるっていう保障は?」
 「じゃあ、わたしも一筆いれるわね。」
 奈美枝は、ノートを一枚破り、さらさらとボールペンを走らせた。
 「もうあなたが、ここへ来てから一時間以上経つわね。では、始めましょうか」
 明子は、いつの間にか、奈美枝のペースに乗せられていた。
(いいえ、大丈夫。私が誠心誠意話せば、きっとえりは分かってくれる。
こうして、姉ヶ崎さんのサインもあるし)

 「隣の部屋に金田さんがいるわ。いい、5分よ。
その間に彼女から信頼を引き出しなさい」
 奈美枝の言葉にしたがって、明子は隣の部屋への扉を開けた・


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