えりさんの作品
えり断章〜18〜 上 地獄レイプ編@ 明子の気持ち
私は姉ヶ崎奈美枝との勝負に負けたということらしい。だが私はこの期に及んでも、
まだこのサークルの恐ろしさをわかっていなかった。
「罰ゲームをしてもらうわ」という姉ヶ崎の言葉を、すぐには呑み込めないでいた私。
だが、これ以上えりの姿をそのままにしておくのは耐えられない。
「えりをとにかくこの状態から助けてあげて。あなたたちのことは誰にも言わないから」
そう主張する私に、姉ヶ崎は言う。
「じゃあ、さっき言ってた、あなたの今日の予定、次の約束をキャンセルしなさい」
私は了承する。一歩引かなければ、勝負に負けたらしい私の言うことを、聞いてもらえそうにないと思ったからだ。
私はいとこに「遅くなるけど心配しなくて良い」という電話をかけた。
すると、何人かの男子がなだれ込んでくる。物陰に隠れていたのだ。
私は反射的に身を引いたが、すぐに取り押さえられる。
「な、なにするんですか……」
「なにって、裸にするんだよ」
男子たちは私に群がり、靴を脱がせ、服をビリビリに破くと、私を下着だけの姿にする。
そして一枚づつ脱がせると、これみよがしに投げてみせながら笑い声をあげる。
裸になった私だが、男子たちが取り押さえる力は少しも緩んでいない。
「あ、あなたたち……気は確かなの?」
私はやっとのことで言葉を発する。
「気は確か? あったりまえだろ。お前こそ気をしっかり持てよ」
男子に一人が、私の顎をしゃくりあげる。
「今からお前は、奴隷になるんだぜ」
他の男子が嬉しそうに言う。
「えりと同じ性処理肉奴隷な!」
と、そのとき、絶叫が聞こえる。
「やめてああああああああああああ! 藤本さんだけは助けてあげて!」
えりの叫び声だった。