えりさんの作品

えり断章〜18〜中B 明子の気持ち



  男子学生の一人が、楽しそうに便所タワシを私の股間にこすり付けてきた。
  「やめてください。やめてください。お願いします、お願いします」
  私は呪文のように繰り返していた。内腿が真っ赤に腫れ、陰唇に激痛が走る。
でも男たちは楽しそうだ。
「ホントに痛いんです、、、お願いします、何でもしますから、やめてください、やめてください」
「おい、捻じ込んでみろよ」と、大笑いしながら見ていた男子が言った。後で彼は島純一という名前だと知ることになる。
「はいよ。 いいか、処女喪失シーンを撮り逃すな」
タワシを持っている男は、ビデオを持った他の男子に笑いかける。
「ギャアアアアアアアアアアアアアア」
私は喉も裂けるばかりに絶叫した。
なにが起こったのかわからなかった。後で聞いた話では、クリトリスをタワシの毛で擦りあげたのだという。
 パンパン、と姉ヶ崎奈美枝が手をたたき、皆の注目を集めた。
「この辺で許してあげましょう。 ねえ、藤本さん。さっき何でもするって言ったわね」
 私はすっかり抵抗する気力が失せて、反射的にうなずいてしまってから、悔しさが蘇った。
同じ女性にこんな姿を見られるのは、思いのほか屈辱だった。
 「それが本当なら、便所タワシでの処女膜破りは勘弁してあげるわ」
  私は驚愕した。私は身体を擦られるだけで激痛が走るタワシで、処女を奪われようとしていたのか。
「本当です。何でもします。ホントです」
恐怖と涙と嗚咽で、言葉が詰まりながら私は必死で答えた。
 ニンマリと満足そうに笑う、奈美枝と男たち。
「そう、じゃあ、男子のお相手で許してあげる」
 「え?」
 私は一つしかない自分の運命を悟った。
 女としての本能的な危険に身体が震え出した。
 どっちみち、私の処女はここで破られるのだ。
 こうして見世物になりながら。
「へへへ、6連続生中出しだぜ」「おれ、処女初めてなんだ」
「い、いやあああああああああああああああああ」
我に返ったように叫ぶ私に、男たちは喜んではやし立てる。

その晩、私は男子たちにかわるがわる犯された。
大きく固くなった男子のそれがこすりつけられ、やがて私に分け入ってくる。
ギチギチっとムリヤリ入ってくるそれに、私がジタバタしようとすると、儀式のように両方から押さえつけられる。
痛みに泣き叫ぶ私を見下ろし「かえるの解剖みたいだなあ」と呟いたのは、カメラを構えた男子だった。
真っ赤なちり紙は、私の生まれたままの身体の上に散らされた。
虫2号と呼ばれたえりは、タワシを陰部に突っ込まれたままで緊縛され、私の無残な姿を見せられながら
「ごめんなさい。ごめんなさい」と繰り返しつぶやいていた。そのえりの口に、私の血で濡れたちり紙が押し込まれる。
 「藤本明子の処女喪失にかんぱーい!」「お前の初めての経験は、こうやって輪姦された記憶として、一生残るんだよな」
 男子たちがワインを傾けて、犯される私を見ている。
 ときどき私の身体にかけて、むしゃぶりつく男子たち。
「へへ、えりよりデカくて、しゃぶりがいがあるぜ」
 私はこうして、ムリヤリ女にさせられた。
 「後ろからいくぜ!」
 初めての夜に、腰を上げさせられ、後ろから挿入させられた私。
 涙はあっても、感情はなかった。
 だが犯す側にとっては、楽しい一晩だったことを、私はその後何度も聞かされた。
 一度しかない女の春を奪って喜ぶ悪意の存在も知らなかった私。
 否、女として本能的な恐怖はあっても、自分の身には何も起こらないとみくびっていた私。
 そんな私は罰を受けた。


メニューへ 妄想小説へ 次へ進む

動画 アダルト動画 ライブチャット