えりさんの作品
えり断章 18 下@ えりの告白
藤本明子さんが罠に落ちて輪姦されてから、二ヶ月がたちました。
彼女も私と同じで、力に屈服しました。
その悔しさを忘れるために、かつて奴隷の私を高見の立場から救おうとした自分への嫌悪と反省の気持ちにのめりこんだのだと、
彼女の手記を読んで知りました。
でもそんな彼女の気持ちは、やがてすっかり変わっていくのです。
たとえば、昨日見せてもらった彼女の日記には、こういう言葉がありました。
「鞭が空気を切る音が聞こえるだけで、私の心は期待に震える。
いつ、どんな時でも、心からの感謝と喜びをもって、サークルのメンバーに尽くせる自分でありたい」
サークルのみんなに見せることはない、日記に書いた言葉がこれですよ。
どうして、彼女はすっかり変わってしまったのでしょうか。
姉ヶ崎さんが、私たち奴隷を一般学生と分けるしるしとして、三つ編みをスカーフでまとめて髪留めにさせて、
見る人が見れば、一発でサークルの奴隷だってわかるようにしたことは以前話しましたよね。
これで同じ学校に通っていても、身分が違うのがすぐにわかります。サークルのことは大学では有名ですから、
みんな陰でひそひそ噂します。
中学時代から奴隷だった私と違って、昨日まで普通の真面目な女の子だった藤本さんを洗脳するための作戦です。
毎日誰かに見張られて一時も緊張が解けることのない日常を経験させるには、これしかないという考えでした。
期間限定で、スカーフを着けた奴隷を見つけたら、サークルのメンバーでなくても、
サークルの息のかかった男子だったら好きなときに物陰やトイレに連れ込んで、好きなようにしていいことにしたんです。
そんな、学校生活での性的いじめを経験させる「スカーフ計画」に加えて、ああークルの反省会の中で3号を洗脳する計画も進められていました。
一ヶ月前、備品が新しくなったとかで、医学部の小笠原くんが部室に運び込んできたものがあります。
それを生まれたままの身体に付けられた3号に、電流が流されます。
はじめはビクッと反り返っていましたが、だんだん電流が強くなっていきます。
白目を剥いて、実験動物のように全身を奮わせる彼女を見てみんなは笑います。
でも、電流はデタラメに流されているのではありません。
股を開かされ、オナニーしている彼女に、快感が走った瞬間に電流は強くされるのです。
そのタイミングは正確です。3号との強制レズプレイで身体の反応を知っている私が操作を担当させられているのですから。
エクスタシーの瞬間に痛みを与えることで、いずれは痛みを感じるだけで性的な喜びを得る身体に作り変えようという計画です。
思春期のまだ心のやわらかい時期に二年間いびられ続けてえりは身体ごと改造されました。
それを大人になった3号に短期間で覚えこませようというのです。
そんなに単純に行くでしょうか?
やがて機械を操作していた私を突き飛ばした男子たちが目を輝かせて限界を超えた電流を流すと、3号は気絶してしまいます。失禁しながら。
気絶した彼女に男子たちが群がります。これじゃあ実験になりません。
目覚めた彼女は男に挿入されたまま、身体を揺らしている自分に気づきます。
その瞬間の絶望的な顔を、私は忘れられません。
「まるで、生まれてこなかった方が良かったって顔してるわね」。姉ヶ崎さんがそう笑みを浮かべて言います。