えりさんの作品

えり断章5 えりの気持ち



知能犯の三田村くんがいるので、木村くんはかえってキレやすくなった。
「てめえ、動いたろう。マトが動いたんじゃ当たらねえだろ」
今日も乳首についたままの風鈴を思い切りひっられた。
「ごめんなさい、申し訳ありませんでした」
とあやまっても、エスカレートするばかり。
なんだか安心してキレているかのようだった。
クリの風鈴を持ち上げて床に叩きつける!
「ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜」
女性の最も敏感な突起に結ばれた糸は、激しい勢いに切れてしまう。
私にとってはクリトリスが千切れたような痛みを感じる。
無様に股間を両手でおさえ、土下座する私。
「お許しく、、、くださっ、、、ささい」
あまりの痛みに言葉がもつれる。
木村君にとって、私を奴隷にするなんてことは、目的でもなんでもない。
いらいらした日常の不満をぶつけるマトだし、ぶつけてもぶつけても満足できない、
つまらないおもちゃにすぎない。
いつものように三田村くんが、木村くんを止める。
気が遠くなるような痛みの中で、私は、「三田村君は私をいつまでもいじめたいのだな」と思った。
0号と1号は馬場君の所有物だけど、木村君の所有物はいまは2号の私だけ。
馬場君と一緒に遊ぶときしか他の奴隷とは会えない。
だからその分、私は木村君と三田村君の普段からの欲求を受け止めなければならない。
私は木村君のマンションで家事をすべてやっていた。
部屋の中の私は素肌にエプロンで、いつでも簡単に犯せるようになっていた。
肩ひもがずれてすぐあらわになる右のおっぱいには、中学時代のように名札がつけられていた。
三田村君が文房具店で買ってきたものだ。
そのほうが雰囲気が出るらしい。
もちろん、名札の裏にあるピンは私の地肌、つまりおっぱいにじかに針が通される。
その痛みも私の日常なのだ。
誰か、助けて・・・。
思わずそう心の中で言って苦笑いする。
これって、私が望んだことなのよね。
私の妄想は、過去の思い出だったから、自由に頭の中に呼び出して、
都合のいいときには忘れていられた。
でもいまはこれが、ずっと続く現実になった。
もう、挫けているの?
早すぎない?
私は私を嘲笑した。
そして自覚した。
考えた以上のことをされなければ、私がここに戻ってくる価値はなかった、と。
「十分価値があるじゃない? えり」
私はそう言って、針を通された部分が黒ずんで変色した自分の名札をなでた。
甘い痛みが走り、もういっぱいになっていた私の芯からうれし涙がふとももを伝わった。
少しシミになったエプロンを見下ろし、これが見つかったらまた折檻が待っていると思った。
恐怖と不安、そして期待。
初めに見つけてくださるのは、木村君か、三田村君か。
えりは唇をかみ締め、右肩にあごを乗せた。
いじめられることに快感を覚えたときのえりが、無意識にするポーズだった。
中学時代、女子のいじめっ子にそれを指摘された。
耳たぶまで赤くなっていると笑われたことを思い出した。
あの当時から、えりはそうだったのだ。当時は絶対認めたくなかった。
でもいまは・・・・。
えりはエプロンのシミを目立つようにすると、二人が待つ部屋に戻っていった。


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