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堕天使女教師A


職員会議で遅くなった珪子は、地下鉄を降り、赤い傘を開いた。
途中のスーパーで簡単な夕食の食材を買い、自室のあるマンションのエレベータに乗った。
マンション4階の通路を歩むと自室のドアの前に人影があった。
通路の電灯に照らし出される人影は、女性である。
警戒しながら近づくと、セーラー服を着ている女子学生だった。
担任している本宮美和子だ。ずぶぬれであった。
セーラー服が身体に張り付いて、ブラがすっかり透けて見える。
髪が濡れて額にはりついている。
「どうしたの?、美和子さん」
美和子はうつむいて黙っている。
「こんなに濡れちゃって。風邪を引いてしまうわ」
珪子は自室の中に美和子を招き入れた。
タオルを渡して濡れてしずくの垂れる髪を拭くように勧める。
美和子は渡されたタオルで髪をゆっくりと拭きだした。
その間に、珪子はシャワーの用意をして美和子を浴室に呼んだ。
真新しいショーツを用意した。
美和子のスカートの濡れようから下着までずぶぬれであろう。
温かいシャワーを使わせてからゆっくりと事情を聴こうと思った。
 美和子を残して浴室のドアを閉めた。
美和子のシャワーを使う音が聞こえた。
しばらくして、美和子が出てきた。
顔に赤みが戻っている。
濡れた制服を珪子は受け取って、皺を伸ばしながらキッチンの椅子にかけた。
美和子は、恵子に渡されたトレーナーとスウェットの恰好だ。
「いったいどうしたのよ?」
温かいレモネードをわたしながら珪子はやさしく尋ねた。
美和子の言葉は衝撃的だった。
母親と再婚した義父が、母の留守をねらって美和子の身体を求めてくるのだという。
これまで数回犯された美和子は、耐えきれなくなってとうとう雨の中を飛び出し、ここまで来たのだという。
美和子はどうしてわたしのマンションを知っていたのだろうとふと頭をかすめたが、
美和子が、急に抱きついてくるとそんな疑問など消えていた。
美和子は、珪子に抱きつき、しゃくり上げるように泣きだした。
よほどつらくて怖かったのだろうと珪子は教え子の身体をやさしく抱いた。
美和子の髪に頬を寄せて
「もう、だいじょうぶよ・・・つらかったでしょう・・・もう泣かなくていいのよ」
と諭すようにささやいた。
「・・・先生、今夜、泊めていただけませんか」
美和子が抱きつきながら言う。
「ええ、いいわよ。でもその前にお母さんに連絡した方がいいわ。きっと心配なさっているわよ」
美和子が言うには、今夜、母は帰ってこないのだという。
「わたし、お腹がぺこぺこなのよ。美和子さんは?」
珪子は笑って明るくふるまった。美和子がこくりとうなずく。
「すぐに夕食の用意をするわ。ここに坐って待っていて」
珪子は、ブラウスの上からエプロンをつけると、夕食の準備をした。
キッチンのテーブルに簡単な食事が並び、教師と教え子の夕食となった。
夕食を終えると、珪子は片づけを素早く済ませ、風呂の用意をし、美和子に勧めた。
美和子はもうシャワーを使ったからと言うと、お風呂に入った方が落ち着くわよと
美和子の背中を押すようにして浴室に向かわせた。
美和子の後に珪子が風呂を使った。
パジャマ姿の珪子は、普段のきっちりとした着こなしで教壇に立っている姿とは対照的でさらに若く見える。
化粧を落とした素肌もなめらかで美しく、その美貌はかえって自然な感じである。
美和子があらためて「先生、綺麗」と言うと珪子は恥ずかしげに微笑んだ。


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