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性奴系図1


 深夜に静けさを破って電話の電子音が鳴った。
浅い眠りの圭子は、ダブルベッドから上半身を起こすと、薄いピンクのネグリジェの乱れた胸元をなおした。
夫からだろうか。ベッドサイドに手を伸ばして子機を取った。
細い指であった。
白魚のような白く細い指で受話器を握る。
ネグリジェから露出した腕も華奢で、すらりと細い。
圭子はしきりにいやな予感がして、心臓の鼓動が早くなっていた。
動悸がおさまらないのは急に電話で起こされたのか、それとも圭子にはいやな予感をさせる
心当たりがあったためか。その両方からであろう。
 長くしなやかな栗毛色の髪をかき上げて、受話器を耳に当てた。
早くなった心拍音が、頭の中にも響いている。
圭子はしなやかな指でネグリジェのフリルが付いている胸を押さえた。
「奥様ですか・・・藤田です。ご主人が、さきほど、当社のビルの屋上から転落されまして・・・・」
抑揚のない口調であった。何を話しているのだろう。
この人は私に何を告げようとしているのだろう。
主人が・・・転落?転落って、夫がビルの上から落ちたというの?いやよ・・・そんなこといや
・・・もう言わないで・・・うそ?うそよ?何かの間違いよ・・・一方的に話す受話器の向こうの男性、
副社長の藤田浩二の声だ。圭子は、現実に戻った。
頭を叩かれたような衝撃を受けた。
受話器を握りしめた手が汗ばんでくる。
無意識に酸素を求めて口が開き、呼吸がさらに荒くなる。
口がからからに渇いているのだが圭子には気づく余裕もない。
背筋にぞくりとする冷たいものが走った。
受話器の向こうで話す声が遠くに聞こえている。
 電話は夫の経営する建設会社の藤田副社長からであった。
夫は経営する会社のビルの屋上から転落したのだ。
飛び降り自殺の可能性が高いと受話器の向こうで言っている。
経営が思わしくないことは圭子も知っていた。
取引先の大阪の建築業者から不渡りをつかまされたのだ。
それを契機に資金繰りが急激に苦しくなっていった。
今夜も夫は帰宅していなかった。
夫は明らかに疲れていた。
口数も少なくなっていった。
金策にかけずり回っていたのだ。
  受話器を耳に当てたまま、圭子は広い寝室の白い壁を見つめていた。
壁がゆがんで見えている。
「もしもし、もしもし、奥様、奥様・・・・お気を確かにしてください」
受話器の声が遠い。
圭子ははっと気づいたように受話器をもう一度当て直した。
夫はすでに城北病院に運ばれているという。
2階のコンクリートのひさしにぶつかり、密集したさつきの植え込みに落下した夫は、重傷を負ったのだ。
夫は生きているのだ。
圭子は、飛び跳ねるようにダブルベッドをおり、クローゼットから洋服を選び出した。
ネグリジェを脱ぎさると、白いシルクのパンティだけになった。
36歳の圭子は、まるで20代の女性のように引き締まったみずみずしい肉体をしていた。
毎日のようにスポーツジムに通い、女性インストラクターから理想の体型を保つための
指導を受けている肉体は、ほどよく筋肉がつき、腹部の締まり、腰のくびれ、すらりとした脚など、
魅惑的な、そして妖艶な色香をにじませている。
寝室の灯りに圭子の白い膚が浮き出ている。
柔らかく熟した乳房は、芯にほどよく弾力があり、乳首はつんと上向いていることが分かる。
パンティだけのウエストは細く引き締まり、腰から臀部にかけてなめらかな曲線を描いて、
薄いシルクのパンティがはりついている。
肉感的な肢体であった。
パンティの中心部は恥丘を浮き上がらせてその存在を盛り上げて誇張している。
むっとする熟女の色香が圭子の肉体から発せられていた。
芯があるのに柔らかく、触るととろけてしまいそうな女体であった。


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