keikoさんの作品
keikoさんのメールはこちらから

性奴系図103


 静江にとって娘の茜だけが生き甲斐である。
すくすくと成長していく茜のためだったら、静江はこの命をためらいもなく、犠牲にできると思った。
茜は、まばゆいほどのきれいな少女へと成長していった。
高熱を出したまだ幼い茜を、一晩中寝ないで添い寝したことが思い出される。
母一人娘一人の心細い生活の中で、茜と手と手を取り合って生きてきた。
茜が小学校に入学したときの一緒に写った写真が、リビングのテレビの上に置かれている。
薄いピンク色のスーツを着た静江と大きなぴかぴかのランドセルを背中に背負った茜が笑顔で並んでいた。
その茜も高校生になった。
制服姿で玄関を出て登校する茜を静江は毎朝見送った。
母子家庭の質素な生活だが、それでも幸せな日々であった。
あの山野家の性奴として飼われ、地獄の日々をおくった頃のことを思いだし、
身体が震えるような息苦しさに苦しめられることも今では、少なくなった。
救出された当初は、母のことを思うたびに、胸が切り裂かれそうなつらい思いにかられた。
性奴になっていた頃のことをよく夢に見た。
母と静江が母娘でありながら、女の恋人の関係になって交わり、
さらに弟の一郎とも肉も交わりをする夢を見て、夜中にハッと目覚めることもあった。
そんな時は、身体が汗でびっしょりになっていた。
目ざめた静江のパンティはじっとりと湿っていた。
濡らしたパンティを感じて、自己嫌悪に陥った。
しかし、肉体には、官能の炎がチロチロと身を焦がしながら燃えている。
静江はベッドの上で指を使った。
指で果てると、さらに自己嫌悪感が襲ってくる。
そんな毎日であった。
それも茜の成長に目を向け、母として娘の幸せを願うことだけを考えることで、胸の奥底に沈めていった。
 14年前のあの日、警視庁と県警の合同捜査班が、山野家になだれ込んできた。
静江は、その日も、檻の中で、雄犬と獣姦をさせられていた。
もう何度も強制されている人間性を剥奪する行為だ。
檻の外で、可愛いフリルの付いたピンクのワンピースを着せられた茜が、積み木でキャッキャッと楽しげに、
遊んでいた。
その横で雅代が茜の面倒をかいがいしく見ている。
雅代は、静江の奴隷調教が始まると、よちよち歩きをはじめた茜を毎日のように連れてくるのだ。
静江にはそれがなによりもつらかった。
その日も、茜を連れて雅代は調教室に入ってきた。
静江は、雄犬のペニスを膣に受け入れ、獣の性交を高校を卒業した瑠美やクラスメイトだった
少女たちに見られていることろだった。
獣のペニスで静江は3度目のアクメを迎え、それを同級生だった少女たちにからかわれていた。
そこに多数の捜査班が入ってきたのだ。
 人身売買の全国組織の全容が、明らかになってきていたのだ。
その捜査が進むにつれて、驚くべき名前が浮かんできた。
山野慶蔵であった。
元国会議員の祖父をもつ、A地方中枢都市の政財界に君臨する権力者である。
慶蔵の名が人身売買ブローカーから出て、警視庁特捜班は色めき立った。
かなりの大物である。
慎重に内偵が進められ、この日、とうとう山野慶蔵の任意同行と家宅捜索の決断が検察から下された。
捜査班が、踏み込んだとき、慶蔵は書斎で眉間を銃弾に打ち抜かれてすでに絶命していた。
地下につくられた部屋では、雄犬と交わっている静江が、無惨な姿で発見され、身柄を確保された。
捜査が進むに連れて、次々とおぞましい事実が明らかになっていった。
逮捕された明美、雅代、そして今では山野建設の社長に納まっている浩二が次々と自白していったのだ。
行方不明となっている志乃の夫は、臓器を抜かれて殺害されていた。
静江の父親の藤川龍夫は、自殺未遂ではなかったことも分かった。
慶蔵と副社長の藤田浩二の陰謀により、不渡りをつかまされ、計画倒産させられた。
そして龍夫はビルの屋上から、浩二の手で落とされたのだ。
自殺未遂ではなく殺人未遂であった。
江島雅代も金で買収され、それに加担していた。
入院していた龍夫が意識を取り戻し、ビルから落とされたことを警察に話すことをおそれた慶蔵は、
雅代に監視させていた。
龍夫の意識が戻ると、すぐに退院させ、慶蔵の自宅に引き取っていた。
担当医師の反対を押し切って退院させることなど慶蔵にとって造作もないことであった。



メニューへ 妄想小説へ 次へ進む

動画 アダルト動画 ライブチャット