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性奴系図105


その幸せな日々は、やがて音を立てて崩れ去っていくことになる。
茜の友人の少女たちが自宅に遊びに来た。
それが静江をまた痴獄の日々へと引き戻すきっかけであった。
リーダー格の美和子をはじめ、理江、遥香、菜都美、朋恵の4人が遊びに来て相原家は賑やかだった。
茜の部屋に入った友人たちをもてなすために静江はキッチンで飲み物とお菓子を用意した。
突然、スカート越しの臀部を触られた。
「きゃっ!」
静江は小さく叫んで、振り返った。
後ろに美和子が立っていた。
静江とさほど背丈の変わらない美和子が、笑みを浮かべている。
「茜のママさんって、とっても若いですよね。それにすごくきれいだわ」
美和子はそう言ってまた臀部を触ってきた。
静江は、混乱した。茜の友人の少女が、その母親の臀部を平気で触ってくる行為が理解できない。
ふと現実感を取り戻した静江が、美和子の手を握ってその動きを制した。
「やめなさい!」
静江は毅然と美和子を睨んだ。
「ごめんなさい、肉奴隷さん」
美和子の手が、静江の下腹部をスカートの上からスッとさすった。
静江の顔から血の気が引いた。
この子は知っているのだと思った。
誰にも知られたくない秘密、過去の穢らわしい恥辱の日々の痕跡。
静江の恥毛に隠された刺青の文字だ。
美和子の白く柔らかい下腹部に刻まれた「肉奴隷」の刺青をこの子は知っているのだ。
目の前の少女は、目で笑いながら、また静江の下腹部を撫でてきた。恥毛の生え際だ。
「きれいな肉奴隷ママさん」
美和子の声が胸に突き刺さる。
静江は、14年前に救出されたとき、取り外しのできないリング状のピアスを装着され、
下腹部に刺青を彫られてた身体にされていた。
乳首のリングとクリトリスのリングは医師の手で切除された。
下腹部の刺青は、レーザー光線で焼いても肌は汚く跡が残る。
肌が弱ければ、ケロイド状になるリスクもあることを説明された静江は、刺青をそのままにすることを選んだ。
剃毛を強制されていた陰毛が生えそろってくれば、刺青は隠すことができた。
その刺青を美和子は触ってきた。
そしてそこに彫られてている「肉奴隷」の文字を知っているのだ。
「やめなさい!」
静江の声が弱々しい。
「あら、どうして?」
美和子はからかっているのだろうか。
下腹部を触りながら、どうして?と友人の母親に問うのだ。
余裕の表情で、美和子はまた触ってきた。
「どうして、触ってはいけないんですか?肉奴隷ママさん」
静江はどうして肉奴隷と呼ばれなければならないのか、怖くて美和子に問い返せない。
問い返せば美和子の口から過去の性奴隷としての屈辱の日々を過ごした事実が語られそうで怖かった。
それはもう静江の過去の中に埋もれさせたことなのだ。
外国に売られ、行方にわからない母親のことも、非業の死を遂げた父親のことも、
すべて過去の中に埋もれさせ、もう振り返らないで生きていく決意をようやくしたのだ。
それなのに、目の前の少女は、誰にも知られたくない過去の静江を掘り出そうとしているのだ。
「私レズなんです。茜のママと遊んでみたいな。ね?いいでしょ?私と遊んでください」
美和子が静江の乳房を揉んできた。
「なにを・・・きゃっ!いや!」
もう片方の美和子の手が、いきなり静江のスカートの中にもぐり込んでくる。
指がパンティにつつまれた恥丘の割れ目をさすってくる。
静江は、右手でスカートの中の美和子の手の動きを押さえると、左手で美和子の頬を平手打ちした。
乾いた音がキッチンに響いた。スカートから手を引っこめた美和子が頬を押さえて、静江を睨んだ。
「叩いたわね。この代償は高くつくわよ」
美和子がポケットから一枚の紙を出した。
プリントアウトした画像であった。
静江の目の前にその画像を拡げて見せた。
静江の顔がこわばり、目が見開かれる。
驚愕した静江の顔を見て美和子がにやりと笑った。


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