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性奴系図23


 瑠美が静江の机の上のシャープペンシルをゴミ箱に捨てた。
美里が消しゴムを静江の目の前で、カッターナイフで切り刻んで捨てた。
絵美がノートを破り捨て、静江の机の上に紙片を積み上げた。
静江の学用品がどんどんなくなっていった。
授業中に静江はノートへの記入ができず、教師に叱られた。
教師はノート忘れだと思ったのだ。
筆記用具さえ持ってこないで何をやっているんだと叱られた。
 瑠美が、これからは、土下座して生活費を受け取るようにと言った。
静江にはできなかった。
同級生達が見守る中で土下座はできなかった。
裕福な家庭のお嬢様として育てられてきた静江である。そ
んな屈辱的なことなど我慢できなかった。
瑠美は怒って生活費を渡さなかった。
静江の財布には小銭しか残されていない。
藤川家の財産は、現金も預貯金も有価証券も全て慶蔵が管理していた。
静江はアルバイトをすることを考えたが、父の看病をして帰宅し、
弟の面倒を見る毎日にそんな時間はなかった。
静江の財布には50円硬貨が一枚あるのみであった。
その日、静江は夕食と朝食用の買い物ができなかった。
冷蔵庫に残っているあり合わせのもので粗末な食事を弟とした。
 静江がクラスメイトの目の前で瑠美にむかって土下座するのにあまり日数はかからなかった。
冷蔵庫の食料も底を突き、とうとう食べるものがなくなった。
静江は教室の床に膝を突いて、次に両手を瑠美の足下についた。
同級生達が取り囲んだ。
静江の目の前に瑠美の足が見える。
頭を下げて「お金を恵んでください」と声に出した。
かすれた小さな声だったが、同級生達はその惨めな声をたしかに聞いた。
瑠美が笑った。美里と絵美も笑った。
クラスメイト達もつられて笑った。
瑠美はお金を放り投げた。チャリンと乾いた音が複数して硬貨が床に散った。
静江は床に転がったお金を拾い集めた。
涙が流れ落ちる。涙でかすんだ視界の中、必死にお金を集めた。
美里が転がった100円硬貨を靴で踏んだ。
絵美も踏んだ。静江と弟の命をつなぐお金だ。
静江は、足を上げてくれるように懇願した。
土下座して命じられるままに額を床に擦りつけて懇願した。
「私の靴を舐めたら脚を上げてあげるわ」
美里の言葉に教室がどっと湧いた。
靴底を舐めるようなことはできないだろうと皆が思っていた。
しかし、静江は美里の靴先に口をつけていった。
「本当に舐めるのかよ」
「あのお高くとまっていた静江がいまでは惨めなもんだな」
「静江の家って破産したんでしょ?お金のためだったら何でもしますって姿だわ。ああはなりたくないわね」
クラスメイトの嘲笑を受けながら静江は美里の汚れた靴先を舐めた。
「もっと舌を出して舐めなさいよ!」
静江は舌を出して舐めた。つぎに、絵美の靴も舐めた。
「ははは、静江ってお金のためだったら何でもするのね」
「貧乏って辛いよね、静江」
「がんばって、静江ちゃん、貧乏に負けないでね。」
「もっと舌を出してきれいに舐めるのよ。私もこんどさせてみたいな。
可愛くて頭がよくてお金持ちで何でもそろっている静江って、気に入らなかったのよ」
「あら、私もよ」


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