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性奴系図32


 学校から帰る静江は、父親が入院している城北病院に寄るのが日課であった。
病室では、藤川家で家政婦をしていた江島雅代が付きっきりで看病をしていた。
山野慶蔵が雅代を雇い、意識不明でベッドに横わたっている龍夫の看病をさせていたのだ。
病室の父はまるで寝ているようだった。
あの優しかった父親は、意識不明でずっとベッドに横たわっている。
静江は、父親を見ながら涙を流がした。毎日が心細かった。
いつも相談相手となってくれていた、やさしい母とはずっと離れてくらしている。
連絡も取れない。
同級生達に、母は陰湿に嬲られていた。
母を思うと胸が張り裂けそうになる。
父親は、目の前で人工呼吸器をつけて目を閉じていた。
意識はなくてもひげは伸びていた。
それは父が確かに生きている証だった。
今にも目を開けて起きそうな父。
父さえ元気であったならば・・・・そう思うと涙が溢れて止まらない。
涙が父の頬に落ちた。
病室を開けてくれていた雅代が帰ってきた。
雅代は、静江の泣き顔を見て慰めの言葉をかけてくれた。
静江は、頷くことしかできなかった。下半身が心許ない。
スカートの下はノーパンであった。
パンティは今日も男子に渡した。
圭子は100円を手渡され、土下座して購入した男子に礼を述べた。
父と生まれてからずっと同じ屋根での下で暮らしていた家族同然の雅代の前で、
ノーパンでいることは辛かった。
惨めであった。
 病室を後にした静江はスーパーで買い物をした。
夕方のある時刻になると、食料品が値引きされ安く買えることを学んだ。
静江は今夜の夕食の食材を選びレジに並んだ。
財布の中身はわずかな硬貨しか入っていない。
それでも瑠美からもらうときに、同級生の目の前で土下座した。
放り投げられた硬貨を拾い集めた。
 レジでお金を払うと残金は本当にわずかであった。
静江の生理用品でさえ、わずかずつお金を貯めないと買えなかった。
当然下着も買えなかった。
毎日一枚ずつパンティはなくなっていくのだが、補充はできなかった。
静江のパンティは残り数枚だけだった。
それがなくなれば母のパンティを穿いて学校にいくことになる。
その母のパンティも男子達に渡すことになる。
それは母を自らの手で辱めることになるのだという罪悪感があった。
 帰宅した静江の自宅はシーンとしていた。
弟の一郎は自室に閉じこもったままだ。
暗いリビングとキッチンに明かりをともした。
浴室のシャワーを使った。熱いシャワーで股間を清めた。
ノーパンで日中過ごした股間は、花蜜で湿っていた。
若い女性の甘酸っぱい性臭が漂う股間を丁寧に清めた。
2階にある静江の自室にバスタオルを巻き付けたままで階段を上がり、タンスからパンティを取り出した。
タンスの中は3枚のパンティしか残っていなかった。
胸がキュンとして締め付けられた。惨めな気持ちに支配され、哀しくてたまらなかった。
私服に着替えて、夕食の準備をした。
 食事をする静江と一郎の姉弟に会話はなかった。
一郎は素早く食事を済ますと自分の食器を流しに運んだ。
すぐにまた二階の自室に駆け上がっていった。
 静江は食事の食器を洗うと、自室に入った。
勉強机に向かって、今日の授業の復習をした。
開いた教科書は、鉛筆で所狭しと卑猥な落書きがされていた。
破り捨てられたページもある。
静江や静江の母親を中傷する言葉も書き殴ってあった。
教科書を開いて落書きで見にくい記述を一生懸命読んで覚えた。
ノートや筆記用具などは全て取り上げられ、捨てられていた。
復習を終えた静江は、風呂を使い、部屋に戻るとしばらくしてベッドに入った。


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