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性奴系図33


 母が優しく笑っていた。
父も笑いかけて立っていた。
父は意識が戻ったのだ。
よかった。もうこれで元の生活に戻れるに違いない。
すべて解決するのだ。
静江にゆっくりと歩みを進める両親は、以前のようなやさしいまなざしで静江を見つめていた。
静江もほほえみかけた。
父と母のほうへと歩んだ。
でもいくら歩いても距離は縮まらなかった。そ
れどころか、離れていくようであった。
父と母の名を呼んだ。
力いっぱい呼んだが、声は出なかった。
そうするうちに父と母の姿は小さくなっていった。
静江は走った。
走っても走っても足は重く、空回りするばかりだった。
霧が出てきた。
濃い霧だった。
静江の視界はふさがれた。
どこからか母親の声が聞こえてきた。
母の女としての喘ぐ声だった。
すすり泣くような声は、やがて甘く切ない声へと変わっていった。
濃い霧をかき分けるようにして進むと、前方に白い蠢きが見えた。
母であった。
母は全裸だった。
母におおいかぶさるように父の姿があった。
父も全裸であった。
父の背中を見た。
父が静江を振り返った。
父と思っていたのは、同級生の哲也だった。
哲也の大柄の身体が母におおいかぶさり腰を使っていた。
哲也の顔は、真樹夫に変わった。
健吾になった。
次々と顔がクラスの男子に変わっていく。
愛する母は、全裸で犯され続けていた。
母の乳房が汗で光っている。
母は男子にしがみつくようにして自らも腰をいやらしく使っていた。
母が穢らわしく思えた。
女性としての母を見たくなかった。
母の目と静江の目があった。
静江は目をそらした。
静江は急に苦しくなり、動悸が激しくなった。
目を開けた。
暗闇の中に静江の部屋の天井が見えた。
夢だった。
背中に汗が滲んでいた。
静江は、股間が熱く疼いているのを感じた。
いけないことと思いつつ、指をパジャマのズボンの中に差し入れた。
パンティの上からそっと触った。
電流が走ったような甘美な快感があった。
静江はパジャマのズボンとパンティを脱いだ。
割れ目に指を這わすと、そこはすでに熱い蜜を吐いていた。
クリトリスをさわった静江の口からこらえられぬ声が漏れた。
暗い部屋で静江は指を使って熱くなった身体を慰めた。
今夜だけの行為ではなかった。
静江にとって、自慰行為は、辛さから逃避するための行為でもあった。


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