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性奴系図95


「圭子はいっぱい濡らしているから、もうそのいやらしい匂いでジョンは反応してきたわよ」
ジョンは人間の女性の愛液の匂いで発情するように幼犬の時から訓練されてきた犬だ。
股間にぶら下がった赤唐辛子のようなペニスを袋状の表皮から剥き出しにして勃起させている。
大きなペニスであった。それを静江と一郎が見ている。
こわばった顔で静江は母と獣との性行為を見た。
いや見るように明美から強制させられているのだ。
見なければ圭子をもっと酷い目に遭わせると脅かされているのだ。
脅かしは脅かしに終わらないことを静江は体と心に刻み込まれている。
静江は大型犬が母の腰に前足をかけたのを見た。
おぞましい真っ赤なペニスが母の臀部に押しつけられていくのが見えた。
うっ、うっと唸っている声が聞こえる。車いすの父であった。
父はたらっと涎をたらしながら、首を傾けてとろんとした目で母を見ていた。
 妊婦腹を重そうにして四つん這いになった母の膣に雄犬のペニスが入った。
母が悲痛な声を出した。
「あんまり奥まで入れられるとお腹の子によくないから気をつけててね、圭子」
美紀が圭子の髪を撫でながら言う。
しかし圭子にとってどう気をつければいいというのか。
後ろからのし掛かられているジョンに前足で抱き込まれ、身動きもできない状態であるのだ。
また、父がうめいた。雅代が父の涎を拭き取っている。
「旦那様、ほうら、ご覧なさい。奥様はお犬と交尾ができるまでになっているのですよ。
あのつつましくお上品だった奥様があのようなことをするとは想像もできませんわね。
旦那様が愛した奥様は、見事に交尾してお尻を気持ちよさそうにお振りあそばせていますわね、
ほほほほほ。今日から新しいオス犬の旦那様に奥様はお仕えするのです。」
雅代の言葉が静江の心をえぐる。今すぐ母と替わってあげたい。
母を助けてあげたい。しかし、脚は石のようにかたまって、その場を動けなかった。


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