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性奴系図97


下着を着用していない身体がブルッと震えた。
鈴が鳴った。
冷たい外気がスカートの裾から無毛の股間にむけて遠慮なく駆け上がってくる。
トイレを出て、圭子は車に向かった。
圭子の前に父親と母親に両手を握られ、はさまれながら歩く幼児がいた。
キャッキャッと嬉しそうに笑い声を上げながら、両親の腕にぶら下がったりしてよちよちと歩いている。
幸せそうな親子連れであった。
圭子は、視線をはずすと、膨らんだ自分の腹部を見た。またお腹に手を添え、やさしく撫でた。
「私の赤ちゃん・・・」
思わずつぶやく自分の声にハッとさせられる。
顔を上げると車の横に立っている佐藤が煙草を吸いながらこちらを見ていた。
圭子は羞恥し、顔を上気させながら、佐藤のほうに足を向けた。
車に戻った圭子に、佐藤が手にしていた紙コップの温かいココアを無言で渡した。
「ありがとう・・・」
圭子は佐藤敬吾の精悍な浅黒い顔を見た。
佐藤は、視線を合わせることなく運転席に長身の身体を滑らせて、重厚なドアを閉めた。
圭子は後部座席で、あたたかいココアをゆっくりと飲んだ。
冷えた身体が車内の暖房と温かいココアによって急速に温まる。
クリトリスに連結されている鈴が内股に挟まっている。
圭子はそれをぎゅっとはさむと、「・・・妊婦奴隷」と小さな声でつぶやいた。
 高速を降りた車は、雪景色の峠を越え、海岸通りに出た。
暗やみがどんよりと降り、雪雲が立ちこめる空模様もあって、寂しげな景色である。
暗い海のみなもに白波が無数に見える。
窓ガラスの向こうを雪が後ろに流れていく。
目的地はさみしい漁港であった。
薄暗い外灯がわずかに照らしているが、それも降りしきる雪によって灯りのとどく範囲は狭い。
その漁港の前で、圭子は下ろされた。
佐藤はすぐに車を出し、圭子一人がぽつんと漁港の前に立った。
雪が圭子の亜麻色の髪に降り積もる。
手が冷たくなってくる。
足も冷えてくる。
圭子は渡された傘を開いた。
風で傘があおられる。
北陸の海から吹き付ける風は身重の圭子をよろめかせる。
雪に足を取られないように慎重に歩き、指定された漁船を探した。
目的の第2北洋丸は、漁港のすみで波に、さびで汚れている船体を揺らしていた。
漁船に近づいた圭子を3人の漁師たちが懐中電灯を持って手招く。
岸壁から漁船の甲板に、漁師の一人に手を添えられて圭子は乗り移った。
懐中電灯の光が圭子の顔に向けられ、圭子は思わず手で眩しい光を遮る。


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