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さゆり夫人71
「さゆり、出かけるわよ。さっさと檻から出ていらっしゃい!もう、美紀さんがいらっしゃっているんだから!」
紅薔薇館の地下室の中央にある鋼鉄製の檻の中で、美しい母奴隷は、陣痛の始まった娘を気づかい、
せりでた腹をさすったり、汗でほつれた髪を撫でたりして、励ましの声をかけ続けていた。
すでに、破水した羊水が、亜由美の膣穴からまるでお漏らしでもしかたのように吹きだして、
コンクリートの床を濡らしている。
さゆりは、大声を出して必死に、娘の陣痛がひどくなってきていることを訴えるのだが、
地下室に誰も降りてくる気配はなかった。
裸電球の薄暗い地下室はシーンとしていて、娘の亜由美の苦しげに呻く声と母奴隷の声だけが
響いているのだ。
娘の苦しむうめき声を聞きながら、身体を気遣うさゆりは長い時間が経過しているように思えた。
妊婦腹の娘を支えるさゆりの額にも汗がにじんでいる。
地下室の階段の上にある鋼鉄製のドアがきしみ音と共に開いた。
檻の中のさゆりは、娘を抱きかかえたまま階段を見上げた。
階段を下りてくるのは、紅薔薇館の座長的存在の麗華であった。
「お願いでございます!亜由美をここから出してやってください。
陣痛がひどくなって今にも産まれそうなんです。お願いです。医師に診せてやってください!」
さゆりは苦しむ亜由美を抱きかかえながら、涙ながらに、地下室に降りてくる和装の麗華に訴えた。
「だめよ、まだお客さんが入っていないんだからね。
公開出産ショーまでもう少しここで亜由美は待機だよ。
それより、さゆりはこれからお出かけなんだから早く出て来なさい。ぐずぐずするんじゃないよ!」
麗華は和服の裾を割ってしゃがみ込むと、母娘奴隷を見つめた。
全裸の亜由美の全身が汗でてかてか光っている。
股間のあたりには破水した羊水が広がっており、すでに出産間近であることを示している。
後30分もしたら、客席はいっぱいになる。
美少女の公開出産出産ショーの鑑賞に殺到した予約は定員の20倍にも上った。
通常の入場料よりもかなり高めであったが、客席は満員御礼である。
その満席の中、亜由美はステージに設置した足を開脚する産婦人科で使用されるような椅子に固定され、
出産を見せ物にされるのだ。
「せめて・・・もうしばらく娘のそばにいさせてください。
後生です。母親としての気持ちをわかってください・・・麗華様、願いでございます。
苦しんでいる娘を放ってはおけませんっ」
「何言っているの!いつからそんなわがままな奴隷になったのかしら・・・
奴隷は素直に命令に従うものよ!それ以上わがままを言うと、亜由美には、
フォーンと肛門で交尾させながら出産させるわよ。それでもいいの?」
「ああ・・・苦しむ娘のそばにいることもできないのね・・・つらい・・・辛すぎます・・・」
「早く出てきなさい!」