keikoさんの作品

美母恵子、受難の宴48



無防備な臀部の割れ目に侵入する複数の視線を感じてしまうのだ。
ピンポン球よりも大ぶりな数珠球の尻尾を入れた尻穴を見られるのは辛い。
そしてそれを見せ物のように笑われるのはもっと辛い。
正面からも後からも蔑むような視線が突き刺さっている。
奴隷の肉体をあますところなく鑑賞されるのだ。
この肉体は自分のものではない。
ここにいる若者達に献げなければならない肉体だ。
 パーティが始まる前だというのに心臓はバクバクと鼓動し、あまりの恥ずかしさにめまいがするようだった。
いっそ、早く陵辱され、理性を失わせて欲しいと思う。
理性を保ったまま、こうやって見せ物になることは、女として辛いばかりだ。
死にたくなる恥ずかしさというのは大げさではない。
恵子に、若者達の視線を防ぐ手立てはない。
覚悟を決め、奴隷になりきるしかないのだ。
わたしは奴隷だと心の中で言い聞かせた。
強く言い聞かせた。
この部屋にいる全ての若者がご主人様なのだ。
奴隷のわたしは全てのパーティの参加者に尽くし、奴隷としてご奉仕することが務めなのだ。
しかし、そんなことを言い聞かせても、いっこうに恥ずかしさから逃れることなどできない。
恥部に突き刺さるいくつもの視線を感じ取ってしまう。
 許されるならば恵子は目を閉じていたかった。
そんな些細な願いさえも奴隷として扱われる恵子には許されない。
哲夫の命令である。
羞恥にゆがむ顔さえも見せ物なのだ。
命令に従わなければ、息子の雅史もこのパーティに出演させると言われていた。
恵子にとっては絶対に避けなければならないことであった。
愛するわが子を、このような淫獄の中で晒し者にすることはできなかった。
出演させると言った哲夫の言葉の意味を、恵子は聞かされている。
それはすなわち、恵子と雅史が、この若者達が取り囲む満座の中で、
性行為をしてみせることだと哲夫は笑って言うのだ。
恵子はその冗談ともつかない脅しを受け、こうやって羞恥に耐えながら正面を向いて
若者達と対峙しているのだった。
圭子の身体がますます汗ばんでくる。
しっとりとした乳白色の肌はきめが細かく、汗でぬめ光って、より白さが際だつ。
 隣で正座している千里が、また低くすすり泣きだした。
悲しい声である。今夜の千里は娘の懐妊の事実に動揺を隠しきれず、この淫虐のパーティに向かうだけの心の準備ができていない。
車座になっている若者の輪の後ろで椅子に座っている譲二の膝にまたがっている娘の愛実の存在が、
千里の心を乱している。
千里は肩をふるわせて泣いていた。
恵子は、千里の苦しみを我が苦しみとして感じた。
恵子の目頭もじわっと熱くなってくる。
このまま恵子も泣き出しそうである。
自分を奮い立たせるためにも、千里に声をかけた。
「がんばるのよ、千里さん」
恵子は小さな声で隣で正座する千里にそう言った。
千里に何をがんばれと言うのか。
何のためにがんばれと言うのか。
恵子の心の中で自問する。
渡しは何のためにこのような死にたくなるような羞恥の中、ここで奴隷として正座している。
愛する雅史を救うため?その雅史とは、もう半月も会っていない。
声さえも聞かせてもらえない。
今も雅史は、同級生の少女たちから虐められているに違いない。
どうして雅史を救っていると言えるのか。
母息子はすでに奴隷に堕とされたのだ。
では何のため?何のために奴隷となっているのか?もうどうにもならないのだ。
あがいても逃れるすべはないのだ。
受け入れるしかない。
千里も同じなのだ。
受け入れるしないのだ。
でも、私には千里の苦しみを受け入れることができるだろうか。
愛する娘さえも、悪魔の手に堕ち、懐妊させられたのだ。
息子も娘も母と同じ奴隷とされているのだ。
耐えることができるだろうか。耐えるしかないのだ・・・それしかないのだ。
泣いている千里を恵子は心から不憫に思った。
不憫に思う恵子の瞳からもまた涙がにじんでくる。
自分の境遇と重なってしまう。
千里の耳に聞こえただろうか。
すすり泣く千里から返事はなかった。
千里はただ、ただ泣いていた。


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