霧裡爺さんの作品

恥罰学園 序章3


 ひどいイタズラだと香織は思った。
度が過ぎてはいるがすぐに解放されるだろうと疑わなかった。
男達の存在が気になったが、麗美にいつもついているボディガード達だろう。
手は出してこない。
 世界でも有数の資産家、天王寺グループの直系で一人娘。天王寺麗美、17歳。
突然の転入に相当の寄付金があったらしい。
財政難に苦しんでいた理事長は大喜びだったが香織には迷惑だった。
クラスが日に日に分裂をしてゆくのだ。
香織は目に余る行いを繰り返す麗美達のグループに注意することが増えていった。
「先生は正義感が強い方ですのね」
以前、麗美に言われた言葉がよみがえる。警告のように聞こえた。
「楽しみだわ。私、先生みたいな人好きですよ」
値踏みをするような視線がからみついてきた。
そんな緊張の続く日々、夏休みに入って気が緩んだところを香織は襲われた。
 
足を開いて下さい、と麗美が優しく命じた。
従わない香織のヒップが鳴る。平手で叩かれた。叩かれ続けてゆく。
(くっ…)
声は出せない。開口マスクと呼ばれる皮の器具をはめられている。
口は開いた状態で固定され、バスタブについているような栓がはめられた。
麗美は見ているだけで後ろで叩いているのは和美だ。
クラス1大柄で腕力の強い無口な女生徒である。
打つ手にまったく容赦がない。肉を打つ音が地下室に響く。
右に左に時には強弱をつけてリズムを変えて叩かれ続ける。
ほんの数発受けただけで耐えられないと悟った。
それほど強い。
鼻フックで吊られているので、しゃがむことも逃げることもできない。
両手は皮ベルトで後ろ手に深く組まされている。
できることと言えば腰を前に出して打たれるヒップをわずかに逃がすくらいのものだ。
「あー、いい。いいよぉ。こっち向いてえ先生」
ビデオカメラを手に撮影に徹していた桃子がおどけた声を出す。
右にくると思いきや左を叩かれ
来る、と予想し腰を逃がすとワンテンポ遅れで打たれ
下から上へ突き上げるように打たれ
両サイドから横殴りに叩かれ
両手で同時に挟みつけるように打たれた。
瞬く間に香織のヒップは無数の赤い手形だらけになってゆく。
(ぐっ…やめて…ん、ふっ、んん…)
たまらず体を左右に捻ると揶揄の声が飛ぶ。
「おおお! 香織センセのお尻ふりふりダーンス。キャハハハッ。おもしろーい。
男子にも見せてあげたいねぇ。今日来れなかった文恵ちゃんには見せてあげよっと」
和美が太鼓の乱れ打ちのように両手で左右のヒップを叩き始める。
「連打、連打。いい絵だよ和美ちゃん。香織センセ、ピーンチ」
あまりの痛みに半回転してヒップを逃がし、和美と向き合うような形になる。
その和美の顔は美しい担任教師をいたぶれる喜びに紅潮していた。鼻息も荒い。
(こ、この娘は…私を叩いて愉しんでいる…興奮して…)
追いかけっこになった。回転して逃げる香織のヒップ。追う和美の分厚い手。
鼻フックから伸びている硬質のゴムひもが捻れて短くなり吊り上げられ爪先立ちになる。
「あはははっ。センセ見事なブタッ鼻になりましたねー。ブヒッブヒッ。
でも美人って得よねー。こんなになっても絵になるわー」
言いながら桃子はぶざまに吊り上げられた鼻にカメラを寄せる。
「ほら、先生も感じるでしょ。男達の熱い視線を。
素っ裸のブタ鼻吊りでお尻叩かれてヨチヨチ回るなんてエロいわぁ。
見せつけられるだけのボディガードさん達がかわいそうね」
そう言われてこの地下室内に6人の黒スーツの男がいるのを意識してしまう。
見世物のように扱われる惨めさが辛い。
「フンッ!」
気合とともに和美の手が振り上がる。
恐怖が背を抜け、反射的に逃げようと香織は体を捻る。
「だめよ」
それまで微笑んで見ているだけだった麗美が声を発した。


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