霧裡爺さんの作品

恥罰学園 22



 おとなしく控えめな女子高生、鈴原奈菜の運命が変わり始めたのは今から2ヶ月程前のこと。
大事なコンクールの予選を前にして、2年生で唯一のメンバーに抜擢されたことから始まった。
好きで続けていただけのフルートを評価されたのは嬉しかったが、結果として3年生の1人を
追い落とすことになってしまったのだ。
逆恨みを買ってしまい、次第に部内で奈菜への風当たりは強くなってゆき、
良くない噂も頻繁に流れるようになった。
――顧問の男性教師と肉体関係にある、と。
もちろんそんな事実は無い。
みんなに人気のある教師で、ほのかな憧れのような気持ちはあったが、それだけである。
だが、いくら弁解しても噂や嫌がらせは増すばかりだった。
しかも不運なことに、推してくれた顧問の教師がコンクール直前に学園を去ってしまった。
麗美が陰で操る学園の新方針に、激しく反発した結果である。
それすらも奈菜のせいだと、噂された。
メンバーの変更は行われず、奈菜は孤立した状態で出場させられたが、結果は惨敗。
プレッシャーに潰された格好の奈菜は何度もミスを繰り返し、楽器を落として慌てて
拾おうとしたあげくに足で蹴り落として審査員たちの失笑を買った。
その日の夕方。部室での反省会で行われたのは、奈菜1人に対しての激しい糾弾。
サディスティックな吊るし上げだった。
何度も何度も謝罪をさせられ、泣いて土下座をさせられ、それでも反省の色が見えないと
罵られては暴力を受けた。
全ての責任を認めさせられた奈菜は、その償いとして卒業まで部に奉仕する雑用係と
なることを承諾させられたのだ。
それ以後、奈菜は言われるがままに懸命に雑務をこなした。
授業時間を除いて、早朝から放課後遅くまで毎日である。
大好きなフルートが吹けないのは悲しかったが、責任感の強い奈菜には
自分のせいでコンクールを台無しにしてしまったのだという気持ちのほうが重かった。
特に3年生にとっては最後の大きな大会だったのである。申し訳無かった。
その罪悪感が奈菜を縛り付けた。
次第に部員たちは、文句1つ言わずに従順に働く奈菜に対して増長していった。
1人だけジャージ姿で行動させていた奈菜に、それすらも脱いで下着姿でいるよう言い出したのである。
――着替える時間がムダだよね。
――そんなもの着てるから動きがトロいんだ。脱げよ。
女子しか部にはいないとは言え、さすがに嫌がる奈菜を集団の暴力が襲った。
泣き崩れ、屈服した奈菜は下着すらも脱ぎ、全裸での土下座を強制された。
「生意気に逆らって、ごめんなさい」
「もう絶対に逆らいません」
土下座したまま身体中を何本もの足で踏まれ、蹴られ、繰り返し謝罪させられた。
「今日から部活中は、真っ裸でいます」
そう約束させられた。
着衣は人間らしさの象徴でもある。
それを失い、全裸での労働や芸をさせられる奈菜はペット兼家畜へと堕ちていった。
ある日、差し出された黒い首輪に、カタカナで名前を書けと命じられた奈菜は涙を流して従った。
その首輪を自分で嵌め、見下して笑う部員たちにリードを差し出し、
「どうか私をペットとして飼育して下さい。私に人権はありません」
泣きながら大声で宣言し、尻を振った。躾けられたとおりに。
それ以来、鈴原奈菜はナナになったのだ。
  
 部員たちの前で、全裸のチンチン挨拶を繰り返させられた奈菜の足元に、
金属製の大きめなバケツが置かれた。
「分かってんだろ。やれよ」
同じクラスの部員が冷たく命じた。
拷問とも言える激しい吊るし上げを受けて、辞めていった顧問教師との
肉体関係を認めさせられた奈菜に味方する者はいない。
――私は何度も口を使って、先生の精液を飲んでいました。
――どうしてもメンバーになりたかったので、先生を脅しました。
――先生が突然辞職した本当の理由は、私との関係がバレそうになったからです。
全部員の前で嘘の自白をさせられていた。
「……はい」
バケツを手に立ち上がった奈菜は、おずおずと自分の頭に被せてゆく。
やがて首から上の全てが銀色のバケツに覆われた。
その前面には黒マジックで顔が落書きされている。
いいかげんに書かれたブサイクな泣き顔。
その位置が正面を向くように保ち、しかも落とさないようにと、奈菜は両手でバケツを押さえ続けねば
ならなかった。そう躾けられている。
まるで頭を抱えて泣いている何かのキャラクターのようである。
首から下は首輪1つのみの全裸であり、その異様な対比は喜劇的ですらある。
「……ご、ごめんなさ――」
舌足らずの幼い印象を与える奈菜の声が、バケツに反響して間の抜けた震え声になった。
「聞こえねえよっ!」
3年生の1人が平手で奈菜の尻をひっぱたく。
「っ……ごめんなさい。ごめんなさい――」
バケツを被っているときは『ごめんなさい』以外の言葉を使ってはならなかった。
反省できたと認められるまで、何百回でも何時間でも連呼させられることもある。
「ごめんなさい。ごめん……なさい。あっ! ごめんなさぁいぃ――」
もちろん部員たちは黙って見ている訳ではない。
首輪を引いて歩かせる者。
身体を叩いて悲鳴を上げさせる者。
バケツを楽器のように叩く者。
乳首をつねる者までいる。
哀れな奈菜の反応を見て楽しむのである。
バケツによって実際の表情は見えないため、いじめる側は罪悪感を感じにくい。
集団なら、なおさらである。
「ははっ。バケツ仮面の裸踊りだ。踊れ。踊れぇ!」
特に奈菜に取って代わられ、メンバー落ちになってしまった3年生の夏代の暴力はすさまじく、
大きな平手で身体中に赤い手形を次々と付けていった。
「ばかだねえ、こいつ。理事長なんかに言っても無駄なのに」
「そう、そう。密告っても無意味。ほら、さっきもトイレでスカート取られてたのいたでしょ。
あれも何か理事長に言ったのがバレたらしいよ」
「へぇー。ひどいね。私は理事長室にこもりっきりで、生徒が会いに行っても追い返されるって聞いたな」
バケツを被ったまま大声で謝り続ける奈菜に、その会話は聴こえていない。
「おらっ! ちゃんと真っ直ぐ立て」
2人の1年生に両の乳首を捻り引っ張られ、痛さのあまりに腰を折ってしまった
奈菜を夏代が蹴り飛ばした。
「あぁっ! ごめん……なさい。ごめんなさい。ごめんなさいー――」
謝りながら、膝を突いてぶざまに転がる奈菜の姿に全員が笑った。
這いつくばった足が大きく開いて、女性器からアナルまで丸見えになっている。
さらに良く見えるようにと、2年生の1人が奈菜の片足を持ち上げた。
「ヒッ! ごめんなぁさぁ――」
片足を上げて用を足す、犬のおしっこのようなポーズになっていた。
それでも、丸出しになってしまった恥ずかしい股間を隠すこともなく、
奈菜の両手は従順にもバケツを押さえたままである。
「ご、ごめんなさ……なさい。ごめんなさい――」
部の全員が大笑いしている中、部長1人が熱いまなざしで奈菜を見つめていた。


メニューへ 妄想小説へ 次へ進む

動画 アダルト動画 ライブチャット