霧裡爺さんの作品

恥罰学園 34



 「でも変ですねー、先生。あなたが見た目に反してスケベなのは、ここで調教をし始めてから
すぐに分かったことですが、それにしてもね。理沙に弄らせていたのは胸だけですよ」
しかも、ほら――と、画面を指し示す。
教室で這いつくばったまま懸命に舌を伸ばし、麗美の上履きの底を舐めている楓が映っている。
剥き出しにされているお尻は、面白半分に叩かれて哀れに赤く染まっていた。
「楓がいじめられているのを見ながら。ひどいですよねー。どうしてですかー?」
「それは……」
相変わらずの全裸開脚正座。
指を使って淫らな音を性器からたてさせられながら、香織は口ごもる。
香織の背後に同じように全裸で正座させられていた理沙は、用済みとばかりに
少し離れた場所で立たされている。
「先生、もしかしたら楓がうらやましいんじゃないですか?」
「なっ!?」
ピクリ、と香織の指が一瞬止まった。
が、すぐに麗美に足で小突かれて性器を弄り続ける。
「先生ってかなり優秀な大学を出てらっしゃいますよねー。どうして教師になったんです?」
麗美はソファーセットへ歩き、テーブルの上に載せてある一冊のファイルを手に取った。
「私、よく知りませんが先生みたいな人って、学校とかは敬遠すると思っていました」
ゆっくりと香織の横に戻った麗美は、持ってきたファイルを香織の頭の上にポンと載せた。
見た目以上の重みが香織の首に伝わった。
「うちで使ってる人間は優秀な働き者が多くて。それは良いんですが真面目過ぎちゃって。
こんなに調べなくてもよかったのに。
呆れたことに先生の詳しい家系まで書いてあるんですよ、これ。まったく、
面白そうなとこだけ渡してくれればいいのに。気の利かない人は困りますよねー」
正座させられている香織の頭の上で、パラパラとページがめくられてゆく。
「ねえ、先生。靴ってどんな味です?」
「え……あ……」
「教えて下さいよ。先生は経験者でいらっしゃるからご存知ですよね。
10年近くも前のことだからお忘れですか?」
楽しげに麗美の言葉は続く。
「実際の味はともかく、さぞかし惨めでしょうねー。しかも大勢の前でなんて」
それをさせられている楓の映像が、香織の目の中でぼやけてゆく。
(あれは……)
「あっ、先生は上履きよりも直に足を舐める方がお好みでしたっけ。それも丁寧に足の指を1本ずつ。
指の間まで舐めてたんでしょう。
すごいですねー。想像しただけでも吐きそうですよ。アハハハハ――」
いじめを受けていた16の頃。
入学してから秋までの、突然両親の都合で転校になるまでの約半年間は、
香織にとってもっとも辛く困難な時であった。
えーと、きっかけは――と、麗美がファイルをめくる。
「ふーん。先生は泥棒だったんですかー。いけませんね、他人の財布を盗ったりしたら」
仕組まれた茶番。
香織のバックから出てきた財布。
もちろん身に覚えは無く、後から聞いた話によるとリーダー格の女子が、
その子が想っていた男子と香織とが親しそうに話しているのを見たとか。
その男子が香織に気があるようだ、とか。
香織がいやらしくちょっかいをかけている、とか。
そんないいかげんな噂話、作り話から悪夢は始まった。
「問い詰めると盗んだことを認めて謝罪、か――。ふうん」
それまでに、どれほど殴られ蹴られたことか。
生まれて初めて受ける激しい暴力。しかも集団で。
「あらら。全裸で土下座。そのうえ身体検査ですか。かわいそー」
他にも何か盗んでるんじゃない――そう、言われた。
足を大きく開かされて性器を見世物にされ、
自分の手でお尻を広げてアナルまで晒すことを強要された。
「あのとき初めて生のおまんこを見たって男子は多かったみたいですよ。
すごく興奮したのを覚えてる――だって」
(あ、あ……誰に。いったい何人に聞いて――)
冷たいもの、熱いもの、刺すようなもの、粘りつくようなもの。
当時受けたさまざまな視線とどよめきがよみがえる。
と、同時に泣いて許しを請う情けない自分の声も。
許して欲しければ――と、差し出された足。汚れた上履きの臭い。
「フフッ。”田村香織は自分から奴隷にして下さい、と言って靴を舐めだした。
何でも言うことを聞きます。私は今日から奴隷です。そう言ってペロペロ舐め続けた”そう書いてあるわ」
(違う……嘘よ。私は無理矢理に)
再び画面から大きな笑いと歓声。
香織はぼやけていた焦点を戻した。
  
『何言ってるのか聞こえねえよ、楓。もう1回。でかい声で!』
画面の楓は尻を露出して這ったまま、和美に怒鳴られ、顔を麗美に踏みにじられていた。
パンティーを被らされたままの横顔を。
上半身は手を突かずに、両肩と横に向けた顔のみで支えている。
『楓さん。せっかくきれいに私の上履きを舐めてもらったのに悪いんだけど、
あなたの唾液って少し臭いの。拭かせて頂戴ね』
パチーンと音高く、楓の尻が和美に叩かれた。
『……私を、ど――』
『また、尻!』
打たれた楓の尻が左右にくなくなと揺れ、見ている者の笑いを誘った。
『ど、奴隷になります……して下さい。れ、麗美……様の――』
悔しそうな楓の声。
『そう。じゃあ、そこに跪いてちゃんと誓って。みんなに証人になってもらうわ』
そう言うと麗美は這ったままの楓の耳元に口を寄せた。
のろのろと身を起こした楓は、麗美たちに指示されるままに屈辱の姿勢をとった。
その顔にはマスクのようにパンティーが。
公開自慰をさせられ、果てた後に性器を拭わされて汚れが付着しているそれを被らされている。
右の横顔にはまだ、さっきまで踏まれていた麗美の靴跡が付いている。
上半身は制服のままだが、下半身にはなにもない。
両手で短いスカートを完全に裏返しになるまでめくらされていた。
床に突いている両膝は肩幅よりも一回り広く離されているので、
ノーパンの股間のありさまがあらわになっていた。
柔らかそうな黒毛の生え具合から、少しぷっくりしている恥丘や、
縦に走る肉の亀裂までもが覗いている。
『はい、楓ちゃーん。下向いてないでこっち見てー』
携帯を構えた桃子の明るい声。
『もう昼休みが終わってしまうわ。早く始めてよ。楓さん』
楓は惨めな姿のまま、気丈にも一瞬麗美を睨みつける。
が、力無く視線を落として、おずおずと口を開き始めた。
『私、立花楓は本日ただ今より天王寺麗美……様の――』
一つ大きく息を吐いて続けた。
『麗美様の奴隷となることをここに誓います』
映像には映っていないが、楓の少し前の床にメモ用紙が1枚置かれている。
文恵の考えた誓いの言葉がそこに書かれ、それを楓は言わされているのだ。
『な、生意気で反抗的だった今までの自分を悔い改め、どのような命令にも喜んで……
絶対服従いたします……か、可愛がって下さい――』
囲んでいるクラスメイトたちの嘲笑の中、血を吐くような言葉が続く。
『教室で……お、おまんこ出して勝手にオナニーを始めてイッてしまうほどの……
見せたがりの変態エロ女ですが……どうぞよろしくお願いします』
笑いの中、拍手が上がり口笛が鳴った。
  
(立花さん……楓ちゃん……痛っ!)
呆然と画面を見ていた香織の頭に痛みが走った。
麗美が香織の頭に載せていたファイルの角で叩いたのだ。
『音がしなくなったわ。誰が手を止めて良いって言ったの?』
慌てて香織は性器を弄る。
(フゥッ!)
予想以上の快楽に息が詰まった。
「今度勝手に手を止めたりしたら、極太のバイブを咥えてもらうわ。いい? オナニー先生」
「は、はい……」
(今、そんなことをされたら……もう)
「分かりました……麗美様」
イカないように音を――そう命じられていながら勝手に果ててしまおうものなら、
厳罰が下るのは目に見えていた。
しかもそれは連帯責任者の楓にまで責め苦を与えてしまうことを意味している。
(これ以上私のせいで……楓ちゃんだけでも)
ギリリと音が出そうなほどに張り詰められた快楽の弦。
香織はその弦を切らぬよう、細心の注意を払いながら淫らな音楽を奏で続ける奏者であり、
また楽器でもあった。


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