霧裡爺さんの作品

恥罰学園 35



「ねえ、先生。楓を見てると昔の自分を思い出して――」
薄笑いを浮かべた麗美が、全裸開脚正座で性器弄りを強要されている香織の正面にまわった。
「よけいに興奮するんじゃないですか?」
見下ろす麗美が蜜音を奏でさせ続けている香織の股間に右足を伸ばし、
小馬鹿にするように2,3度つま先で手の甲を突っついた。
「そ、そんなことは……」
「でも、いやらしい音ね。イキそうになってるんでしょ」
「……はい。それは……い、イッてしまいそうに……なって――」
その状態は否定できない。今すぐ暴発してもおかしくないほどに肉が昂ってしまっていた。
そして、それを制御するほどの気力も体力も、長い玩弄の果てに奪われていた。
今の香織は何もかもが疲弊しきった中で、性に関わる神経だけが剥き出しにされ、
鋭敏に研ぎ澄まされてゆくようなものだった。
「フフッ。これっ、何ですか?」
麗美が1枚の古びたポラロイド写真を突きつけた。
「アッ! そ、それっ!」
そこには太めの女の子が1人、両手を脇に垂らして俯いて立っていた。全裸のままで。
かなり汚れて変色もしていたが、香織には一目で分かった。
(ど、どうしてあんなものが……)
「目を背けないの。これを見ながら弄りなさい」
股間に入れてる手の甲が、さっきよりも強く蹴られた。
「くぅ……は、はい」
「せっかく苦労して手に入れてきたんだから、お礼ぐらい言って欲しいなー。
これ、もちろん誰か分かりますよねー」
「あ、ありがとうございます……その写真……私です」
「先生かわいいー。この頃ってポッチャリ、いやデブだったんですねー。
最初にこの写真を見たとき、信じられませんでしたよ。でもほら、面影ありますね。アハハッ」
中学生の頃はそれほど太ってもいなかったが、高校に入っていじめられるようになり、
しみから逃れようと食べ続けた結果だった。
いじめがひどくなるほどに太り、その写真が最悪の頃である。
今よりも身長は低いが、体重ははるかに重い。
「先生、何て呼ばれてたんです?」
麗美の目が笑っている。知ってて聞いてるのだ。
「あの……ぶ、ブタ子。ブタ子です」
「アッハハハ。そのまんまじゃない。ブタ子って。かっわいそー」
――脱ぎな。服を着ていいのは人間様だけなの。
――手ぇ下ろせ! はい、チーズ。
――見て見て、こいつ泣いちゃったー。
――どうせならブヒって鳴けよ。ケツ振ってブヒブヒーってな。
――はい、ブタ子のマンコ。略してブタマーン。半額セール中でーす。
――味、不味そう。ハハッ。
当時の記憶が香織の中で生々しくよみがえる。
「――って人。先生、憶えてます?」
一瞬、香織の指が止まる。
それは最悪の出来事に関わっている男子の名だった。
「彼がこの写真を大事に持っていたそうよ。先生のことが忘れられないのね。
先生の口から聞きたいな。彼との思い出を」
暑い夏の日。
「……彼は――」
みんなの見ている前で。
「あの……私の初めての相手です」
汚い部室に敷かれた湿っぽい運動マット。
「あら、それだけ? 冷たいのね。彼は熱っぽく語ってくれたようよ」
誰よりも不潔で鈍重。くちゃくちゃした話し方。ドロッとした陰湿そうな眼つき。
学校中の女子から汚物のように嫌われてた存在で、肩が触れただけで泣き出す子もいた。
だから使われたのだ。いじめの道具として。
「ええと”見られながらで照れくさかったけど、すごく良かった”だって」
(ぅぅ……くぅ……)
自分の指で弄らされているそこが、彼の塊の熱と大きさを思い出してゆく。
同時に味わった恐怖と苦痛と屈辱も。
「先生から渡したのよね。ラブレター」
「はい……書かされ、ました……」
好きです。つきあって下さい。そんな程度の文面では許されなかった。
いじめグループに指示され書かされた手紙は、安物の過激なエロ本のような文章だった。
最後に赤ペンで”交尾して下さい。放課後にあの部室で待ってます。必ず来てね。
ブタ子より”そう書かされて、避妊具といっしょに封筒に入れて手渡したのだ。
クラスメイトたちが大笑いする教室の中で。
「これでしょ?」
見覚えのある可愛いキャラクターのついた封筒を麗美が出した。
「そっ! それ……」
奪い取って破り捨てたい衝動に香織は駆られた。
片隅に自分の筆跡で”ブタ子”とある。
(こんなものまで残していたなんて……)
「おもしろかったわー。これ。ほら、ここ。声に出して読んで下さい」
麗美が中から便箋を取り出し、指し示す。
「……はい……あ、あなたの、ち……チンポが舐めたいの」
「先生、大胆だったのねー。じゃあ次は、ここ」
「はい……わ、私のマンコも舐めて、お互いに……ペロペロ、しましょう」
「あっ、ここも良いな。はい、感情込めて読んでねー」
「はい……私、オマンコから……よだれ垂らして待ってます。は、早くハメハメ……あぁ」
「アハハッ。それでこんな絵まで描いたの?」
「……はい」
汚い公衆トイレによくある落書きのような女性器のマーク、
そこから汁が垂れてるものを描かされたのだ。”ブタ子”と記名して。
そして隣には男性器の絵も。
実際には書かされたとおりに、いやそれ以上の行為をやらされた。
部室で10人ほどのいじめグループの男女に囲まれ、香織1人が全裸にさせられ、
急いでやって来た彼にフェラチオをさせられた。
興奮してすぐに射精した彼の精液を、顔全体にぶちまけられた。
彼が再び元気になるまでの見世物として、そして初めての結合をスムーズに
行うための潤滑油を出すため、無理矢理オナニーをさせられた。
(そして、私は――)
――ブタの交尾は当然バックでしょ。
その声のとおりにマットの上に四つ足の格好で押さえつけられ、そして――。
泣いても祈っても救いなど現れないことを、肉の凶器に貫かれながら思い知らされた。
代わりに現れたのは、いじめのきっかけとなった男子。
香織がほのかな好意を寄せていたその男子は、いじめのリーダー格の女子に
強引に腕を組まされて連れて来られ、愛液と精液と血と涙と鼻水と汗にまみれて這いつくばり、
犯されている香織を見て吐き捨てるように言った。
「うへっ! なんか気持ちわりーな、こいつら」と。


メニューへ 妄想小説へ 次へ進む

動画 アダルト動画 ライブチャット