霧裡爺さんの作品

電車2



 きしむような金属音を上げて倉庫の扉が開き、新たに3人の少女がはいってきた。
「おーい! おっ待たせー」
「もう、やってんの」
 明るく、弾けるような声が由紀子を目指して近づいてくる。
 その由紀子は吊るされていた。
両手首には天井からの鎖が巻きつけられ、床にはぎりぎりで足が着いているもののつま先だけである。
1本の棒のように裸身が伸ばされていた。
「おおっ。この寒いのに買い物頼んで悪い」
 3つ重ねたセメント袋に座って由紀子の方を見ていた少女が、首だけで振り返り、入ってきた3人に右手を上げた。
「あっこのコンビニで売ってなくてよ。いいの、あったか?」
「べつにいいよ。来るついでにスーパーと100均に寄っただけだし――」
 レジ袋を持ち上げて見せた少女の視線が由紀子の裸身を値踏みし、股間で止まっていた。
「やったのかい」
 由紀子のそこは完全な無毛で、肉の縦溝が覗けていた。
「いや。こいつに自分でやらせたのさ。テープで。うまいことできてんだろ」
「ピーピー泣いて、うるさかったけどなー。わりと笑えたぜ。蹴りまくってやらせてよ」
 ドラム缶の上に座って両足をぶらぶらさせている少女が、ペッと唾を吐いた。
 少女たちは続々と倉庫に集まり、いまや20人を超えていた。
 どの子もこういうことに慣れているようで、それぞれに菓子を食べたり、おしゃべりをしたりしていた。
全裸で吊られている由紀子を携帯で撮影したり、ビデオカメラを手にしている者もいた。
 楽しげな少女たちに囲まれて、由紀子だけが泣いていた。痛みと恐怖で涙が止まらないのだ。
声も出さず、いや、出せないように口の中にパンティーが突っ込まれていた。
「どう。おまえもやる?」
 由紀子の乳房を平手でペチペチと叩いている長身の少女が、レジ袋を持って近づいてきた少女に声をかけた。
「こいつの胸、生意気にデケえから手応えがいいぞ。やっぱビンタすんにはこんぐらいないとな」
 そう言うと長身の少女は由紀子の乳首をヒョイと摘み、果物の重さでも量るみたいに持ち上げて乳房全体を揺さぶった。
ふるふると柔肉が踊る。
 グラビアの娘にだって負けない。
ひそかに由紀子がそう思っていた自慢のGカップのバストは、残忍な少女たちのかっこうの攻撃目標となり、
さまざまな方法でなぶられ、今では左右ともに真っ赤に染められていた。
 年齢や重力に負けまいと、毎日のようにエクササイズに励んだ結果が、
皮肉なことにビンタを受けやすくしてしまっている。
「いい音すんだぜ」
 長身の少女がゆっくり右手を上げるのを見て、由紀子は目をつぶって首を振った。
 乳首が捻られ、引っ張られ、一拍間が空いてから乳房が横殴りにぶたれた。
 破裂音にも似た高い音が倉庫に響く。
(アアアアアッ!!)
 千切れそうな痛みに由紀子は口中のパンティーを噛み締め、そこに悲鳴を放った。新たな涙が溢れてゆく。
 さらに間髪入れずに逆の乳房がぶたれた。
右、左、右、左と交互にリズミカルにぶたれ続けた。乳房の往復ビンタである。
(ヒウッ、アッ、アッ、アッ――)
「あははははっ。おもしれーっ」
 長身の少女の乳房ビンタは止まらない。
(ヒウンッ!)
 さらに由紀子の後ろから近づいた別の少女が、尻を平手で叩き始めた。
 無防備な裸身を吊られ、避けることもしゃがむこともできない由紀子にできることは、
泣きながら祈ることだけだった。
「おーい。で、これはどうすんだー」
 レジ袋を持った少女の言葉で、やっと由紀子への暴行が止まった。
「わざわざスーパーのおっさんに訊いてきたんだぜ。1番痒くなんのはどれかって」
「アホだろー。おっさん変な顔してたじゃないか」と、一緒に入ってきた少女。
「いいだろ。結局わかったんだから。こういうのはプロに訊くのがいいんだよ」
「こいつに使うんだから、こいつにやらせようぜ」
「だな」
 由紀子は嫌な予感がした。
「すりおろせ」
 やっと鎖を解かれて床に座り込んだ由紀子の目の前に、
土付きの大きな山芋とプラスチックのおろし器が放り出された。


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