黒い森さんの作品

復讐 五章1



繰りかえされる良江の調教が、次第に由梨子の社長業にも支障をきたすようになって来た。
由梨子は会議中にぼんやりしたり、大事な約束を忘れていたりと今までの由梨子には考えられないミスを続けた。
由梨子の顔色が次第に悪くなっていくのを社員達も心配するようになっていた。
 週末の夕方、社内で思わぬトラブルが発生し、由梨子はその対応に追われていた。
「あとは、もう私たちだけで大丈夫です。もう帰ってお休みになって下さい。」
部下の一人が由梨子を気遣って言ってくれた。
「ええ‥ありがとう。」
由梨子は時計を見た。もう夜の9時を廻っている。
良江との約束の時間はとっくに過ぎていた。
とうとう約束をすっぽかしてしまった。
由梨子は深いため息をついた。
理恵子は何と言うだろうか。
ほらやっぱりと言われるに違いない。
だが、由梨子はそれと同時に今日あの辛い良江の責めを逃れられた事に安堵する気持ちもあった。
さすがに由梨子の精神力ももう限界に近づいているのかも知れなかった。
(負けてはだめよ・・負けては・・耐えるのよ・・)
由梨子は辛さから逃れたくてつい弱気になってしまいそうな自分を自ら奮い立たせた。


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