丸岡 凛。さんの作品

【イジメ、カッコイイ】《えりさんへの手紙:1通目》(3)


【※作品の中で、いじめ、暴力、差別等を肯定する表現がありますが、あくまでフィクションと捉えてお読みください。
えりさん同意の上、送られてきたメール文面を引用しています。尚、個人情報に関わる部分は加工修正した上で投稿しています。】



…わたしは、そんな悦びを与えてくれたえりさんに、敬意を込めて返信した。


【題名:】『えり様へ』

【本文:】『うぎゃっ先越されてしまいました!メールをいただき感激です♪親しみを込めて“えりさん”と呼ばせてください。
掲示板でのやりとりよりも更に近くなれた気がして嬉しいです。』

『現実社会の丸岡凛。
はトロくて人間関係が苦手で、どこに行っても悪意の風当たりをもろに受ける立場にいます。
“コイツには何やっても大丈夫”となって、エスカレートした人間は怖いです。人生は辛いことの方が多いです。』

『わたしの出で立ちは“いかにも”なガラの悪さをしています。弱い虫や動物が風貌で威嚇し強者から身を守るような感じでしょうか。
…でもすぐに化けの皮が剥がれ、強者の餌食にされてしまうのですが。』

『わたしはいじめられっ子側の人間から“優しい人”だと言われます。
しかしそれは私の本質を知らない人の評価であって、、ただ臆病とコンプレックスの塊だからこそ、
他人の“無視されたくない信号”“嫌われたくない信号”に敏感なだけ。』

『…いじめられっ子に“強いけど優しい弱者の味方”と思われ頼られると…“あーあ、騙されちゃってw同類なのよ”と腹の中で笑っているイヤな自分がいます。』

『そして幻滅されたくないがために、どんどん自分を飾ってしまい“強者には餌食にされ、
弱者からは勘違いされる”ワケのわからない空っぽ人間…それが今のわたし丸岡凛。です。』

『のっけからイタい自己紹介…w またメールさせていただいてよろしいでしょうか?返信は何日後でも全然かまいません。
公開で書き込めないこともメールならいろいろ告白できる気がします。』

『…読者様の中に、出会い系サイトと勘違いされている方がいらっしゃるようで、小説の感想の一つもなく、
いきなり“調教しようか?”“調教してください”な文面…かなり対応に困っています(苦笑) 
ま、そんな無礼な輩は即受信拒否してますが…そんな中でのえりさんのメール!凄く嬉しい気持ちになりました♪』

【丸岡 凛。より】


…できる限り正直な気持ちを書いた。自分を飾ったところで恐らく“彼女にはお見通しだろう”と直感したからだ。

その時のわたしはまだ…中学生時代の闇を誰にも語れずにいた。
いじめられてた過去…“犬”だった自分を封印しながら生きてきたわたしは、その日重い扉をこじ開けた。“この人になら喋れるかも”と朧気に思った。


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