丸岡 凛。さんの作品

【イジメ、カッコイイ】《えりさんへの手紙:2通目》(2)


【※作品の中で、いじめ、暴力、差別等を肯定する表現がありますが、あくまでフィクションと捉えてお読みください。
えりさん同意の上、送られてきたメール文面を引用しています。尚、個人情報に関わる部分は加工修正した上で投稿しています。】



【※メール続き】


『えりさんに質問があります。わたしは“チャット”というものをよく知らないのです。
メールではなくどこかの場所でやりとりをするのでしょうか?以前わたしは某公開掲示板でシチュエーションでプレイしたりやオナ指示、
雑談をしていた時期がありますが、それと似たようなものでしょうか?』

『文字だけの世界でプレイする楽しさは知っています。決して“終わってる”なんて思いませんよw
…でもゾクッとくる言葉責めをしてくれるSさんって以外と少なくないですか?
…筋金入りのM女であろうえりさんに調教を呼びかけるなんて余程の上級者か身の程知らずだと勝手に断定しておきますw』

『わたしも是非えりさんとやりとりを続けたいと思っています。こちらこそよろしくお願いします。』

【丸岡 凛。より】


…人生は辛い事の方が多い。えりさんへのメールに書いた通り、わたしは興味本位から家畜の肥育に携わったことがある。
動物は既に産まれた時に運命が決まっている。

成長が遅い豚、病弱な豚、奇形豚が仲間たちに淘汰されていく場面を何度も見てきた。
酷い世界だと思ったが、今は人間の世界も同じなんだと確信している。
そう、淘汰されるべき階級は産まれた瞬間に既に決められているのだ。


自分の“階級”を認識したのはいつだっただろうか…

中学生の時、わたしの些細な態度が幼馴染みの子のカンに触れたらしい。
そしてある日、突然クラス全員に無視されるようになった…まだ自分の身分に気付いてなかったわたしは、
クラスの中心的存在である彼女に卑屈に媚び、彼女の“お財布”となることで元の立場に戻ろうとした…

しかし階級は産まれた瞬間に既に決められている。

お金の工面ができないわたしに、彼女は犬の真似を命じて赦し乞いをさせた。
3回回って『わん』と鳴いた日から…わたしは【犬】と呼ばれるようになった。
犬となったわたしは、飼い主のストレス解消、他者へのみせしめ、集金マシーン、見世物として生きた…。
次第にそれはクラス、学年全体へと波及し、あらゆる暴力とあらゆる悪意、あらゆる屈辱を一身に浴びる2年半となった…


階級は産まれた瞬間に既に決められている。

『何でわたしだけ…』と神を恨んだ。理不尽だと思った。しかし囲んでいるいじめっ子達をよく見渡すと、彼女らがわたしをいじめる気持ちが少し解る気がした…


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