マルティニークの子供さんの作品

心の壊れる音がきみにきこえるか 4


 「ちょっと、堂々と見ないでよ、そんな本」
 彼がエロ本を見るのは、なんとなく面白くない。
 「なんだよ、ここは俺の部屋だぞ。いいだろ」
 「だから見るな!とは言ってないでしょ、TPOをわきまえろって言ってんの。
 しかもそんな変態みたいな本、サイテー!」
 それは素人の女の子が、露出やSMしている写真がいっぱい載っている雑誌だ。
 潤一が開いているページを見て、ドキッとした。
 見覚えがある、いや、化粧もしていない苦痛に歪んだその顔は、間違いなくかつての同級生だ。
 潤一には文句をいいながら、雑誌のタイトルと号数を暗記した。


 私の中学校は一部では有名な不良校だった。
 今でもネットで検索すれば10年も前の事件についての記事がズラッとでてくる。
 もちろん尾ひれがついていて荒唐無稽になっているのが大多数だが、
 基になる事件は確かにあったのだ。私が卒業した3年後に。
 私のいた当時もかなりヒドイ状態だった。
 今風にいえば学級崩壊で、授業中に喧嘩が始まったり、放課後窓ガラスが割られたり、
 は日常茶飯事だった。
 特にイジメは深刻で女子がレイプされたり、男子が入院するほどの暴行を受けたりした。
 ただ、学校側も見て見ぬふりをしていて、警察沙汰、新聞沙汰にはならなかった。
 あのエロ雑誌に載っていたのは、当時の私の友達、高瀬しのぶに間違いない。
 自分自身を貶めた、私のサイテーな思い出が、甦ってくる。


 遠藤志津子が教室に入ってくると、イジメっ子の男子から笑い声があがる。
 「ブタがきたよ。おせーぞ、ぶー子」 たしかに志津子は太っていた。150センチの身長で、
 たぶん60キロくらいの体重だったろう。
 すぐに教室の後ろに連れていかれ、カバンを取り上げられ、こずかれながら制服を脱ぎ、
 ショーツ1枚にされる。
 「おい、こっち向けよ」 ハナを上向きにつぶされ、セロテープで固定される。
 「いつもみたいに鳴けよ」
 四つん這いで「ぶーぶー」言いながら、教室を這わされる。
 私はみんなに合わせて笑っているが、心の中では可哀想に、と思っていた。
 男子が上履きを脱いで手に持ち、志津子のお尻をバンバン叩く。
 「ブタ追いだ、ほら、もっと早く走れよ」
 女子からも笑い声があがる。
 「おい、家畜はつないでおかないと、な」 タコ糸を志津子の乳首に結びつける。
 痛くないはずはないのに、悲鳴もあげず、乳首を引っ張られるままにドスドスと音をたてて教室を這い回る。
 HRの始まる時間までの20分間、志津子はもうクラスメイトに裸を見られる事も、
 いや、それどころか、痛みも恥もすべてにマヒしているように見えた。
 昼休みになるとイジメっ子男子数人にどこかへ連れて行かれ、5時間目が始まる前に
 やつれた顔で戻ってくる。
 想像はつくが誰もはっきりとは知らない。
 「男子トイレで輪姦されてる」「体育準備室で連続フェラチオさせられてる」 うわさはいくらでもあった。
 放課後の志津子は、イジメっ子たちの気まぐれでさっさと下校する時もあれば、
 教室でイジメられる時もあった。
 「きれいに舐めるんだよ」 女子が足の指を舐めさせる。
 全裸の志津子は素直に1本づつしゃぶっていく。
 「おい、これご褒美な」 と、男子が志津子の性器に牛乳ビンをつっこむ。
 ん〜〜〜〜、と声にならない声が低くひびく。
 私は遠巻きにそれを見ている。
 もちろん非難がましい表情などできない。
 志津子に同情している事がイジメっ子にばれたら、私自身が代わりになる可能性だってあるのだ。
 「ブタおんな、これ食いな」
 女子が靴下をまるめて放り投げる。
 性器に牛乳ビンをいれたまま、四つん這いで靴下の方へ這っていき、口にくわえて戻ってくる。
 もぐもぐと、濡れた靴下を口の中でかんでいる。
 「おいしいでしょ、それ。ゾーキンしぼったバケツの中に落っことしちゃった靴下だよ」
 「ハイ、おいしいです」
 男子がお尻をバンバン叩く。
 さすがに皆の前でSEXすることはマレだが、性器へのイジメは見ているだけで、イヤになる。
 太っている志津子は、おっぱいが大きくそれだけ暴力の対象になりやすい。
 マジックで変な顔を描かれたり、ろうそくをたらされたり、乳首と乳首をひもでひっぱられたり、
 プラスチック定規で叩かれたり。
 部活をやっている生徒は、「行かなくちゃ」と教室を出られるが、何の理由もなくイジメ現場を
 離れる事はイジメっ子に目をつけられる事になりかねない。
 いつもは 「ブタおんな、お礼をいえよ」 
 「たっぷりイジメていただきありがとうございます。ブタおんなはまだ満足できませんので
 皆様のおちんちんをいれてください」
 そんな言葉で、イジメっ子以外は教室を追い出される。

                            続く

メニューへ 妄想小説へ 次へ進む

動画 アダルト動画 ライブチャット