R子さんの作品

続・告白2



「全員、その場で正座しなさい」
 体育の先生にそう言われて、わたし達はプールサイドに座らされました。
動作がおそく、やる気が見られないからだそうです。
 こんなことしょっちゅうです。本当にちょっとしたことで先生の機嫌を損ねて、廊下に立たされたり、
今みたいに正座させられたり、叩かれたり・・・
わたしの周りはみんな、いつ自分がそういう目にあわされるか、怯えていました。
 でも、わたしはとっくにあきらめていました。
どんなにあがいたって、何も変わらないと分かっていました。
何をされてもされるがまま、ただ耐えるしかないと思っています。
 そういえば、傷はもう痛くないな・・・唇のあたりをさわってみると、腫れはほとんど消えていました。
十日くらい前、成績が上がらないことを理由に、母に十何発も平手打ちをされました。
翌日、あの生徒指導の先生にその跡を見られてしまいました。
あの人は、怖いです。
でも、母に忘れ物をしたことを黙っていてくれたことだけは、ありがたいと思いました。
もし母に知られでもしたら、何をされるか分かりません。
 さむい・・・。水でぬれた体がだんだん冷えていくようでした。
それに、水着のまま正座させられているのがちょっと恥ずかしいです。
でも、すぐに思い直しました。
 どうせ、もう全部見られちゃってるんだから・・・。
「おい」
 ふいに、体育の先生がわたしの前でしゃがみました。背筋が寒くなりました。
「なにをぼうっとしているんだ。ちゃんと反省しているのか」
 スクール水着だけを着た体を先生にじろじろ見られているように感じました。
わたしはこの人に、体を全部見られてしまっています。
誰にも見せたくないところを、それも男の人に・・・
胸も、おしりも、それにアソコも、後ろからのぞきこまれて・・・。
「いやっ!」
 どうしても耐えきれなくなって、頭が真っ白になったわたしは・・・体育の先生を突き倒していました。

 その時間、わたしは一人だけ、授業が終わるまでずっと正座させられっぱなしでした。
授業が終わって更衣室で着替える時、友達に「あの先生にさからうなんてバカじゃない?」とか、
「あいつむかつくから、すっとしたよ」とか、色々言われました。
 みんな、わたしがこの後どんな目にあうか、何も知らないのです・・・。
 思ったとおり、放課後、わたしは担任の先生に、
生徒指導の先生が生徒指導室に来るように言っていると聞かされました。
 生徒指導室へ行くと、生徒指導の先生に言われました。
「体育の先生に反抗して、暴力をふるったそうね。
こういうことは二度目だし、普通なら家庭に連絡しなきゃいけないんだけど、それが嫌なら・・・
分かっているわね?」
 わたしは、迷いました。
一月前のことは、今でも思い出すと涙が出てくるくらい辛かったです。
あの時と同じように、家に連絡されることを拒否すれば、またあんな嫌な目にあわなきゃいけません。
 でも・・・いま、わたしは家に帰ると、成績のことで反省が足りないからと、
毎日のように母にせっかんを受けています。
制服を脱いで下着姿になって、風呂場のタイルの上に座らされて、頬をいっぱい叩かれます。
その上、学校で先生に反抗したなんて知られたら、もっとひどいことをされるに決まっています。
それを思うと、やっぱり・・・。


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