R子さんの作品

続・告白3



「・・・こういうことは二度目だし、普通なら家庭に連絡しなきゃいけないんだけど、それが嫌なら、
分かっているわね?」
 私がそう言うと、机を挟んで向こう側に腰かけている少女はうつむいた。
家で痛めつけられるか、それとも学校か、どちらかを選ばなければならない。
少女の口元はきゅっとかたく結ばれ、頬が引きつっている。
家か学校か・・・どちらを取っても、これから少女には地獄が待ち受けているのだ。
 それにしても、こんなに早く実現するとは思わなかった。
私が今まで痛めつけ、はずかしめを与えた生徒の中で、
まゆ子ほど私を楽しませてくれた少女はいなかった。
できればもう一度とひそかに願ってはいたけれど、まさかあれから一月もたたないうちにとは・・・
もっとも、相手にとっては避けたかった現実のはずだが。
 可哀想な子、と私は思った。
今回も前回も、まゆ子には何の落ち度もない。
思春期の少女なら、水着姿の体を異性に間近で見られたら、誰だって嫌悪感を覚えるはずだ。
その前にまゆ子のクラス全員を正座させたことにしたって、ほとんど体育教師の言いがかりだ。
正直同情する。時々、私はそういう人を見かける。
自分は何も悪くないのに、何かと災難が降りかかるのだ。
 まあ、だからといって許そうという気にはならない。
私にとっては、せっかくのお楽しみなのだから。
「あの・・・」
 五、六分ほど過ぎた頃だろうか、まゆ子が消え入りそうな声で言った。
「罰を、受けます・・・」
 言ってから、少女は学生らしいショートボブの髪をつかんで、大きくため息をついた。
これから再び訪れる苦痛を思い、覚悟を決めているのだろうか。
 ふふっ、本当に期待を裏切らない子なんだから。いい子ね、また楽しませてもらうわよ・・・。

 生徒指導の先生に連れられて、わたしは保健室に向かいました。
 意外にも、わたしは落ち着いていました。
鼓動もそんなに早くならないし、呼吸も乱れません。
これから何をされるのか、それがどんなに辛いことなのか、分かり切っているはずなのに・・・。
 マゾなのかな、わたしって。先生に聞こえないように、わたしはつぶやいていました。
仲のいい友達にも、何度か言われたことがあります。
先生に叱られたり、叩かれたりしても、あんまり泣かないから・・・。
本当にそうなのかどうかは分からないけれど、慣れてしまっていることは確かだと思います。
家では小さかった頃からずっとそうでしたし、学校でも、
わたしが先生にそうされることを両親とも望んでいるようでしたから・・・。
「ずいぶん余裕のある顔してるわねえ」
 生徒指導の先生が、皮肉っぽく言いました。
「あなた、これから自分がどういう目にあうか、分かってるの?」
「・・・はい」
 先生ににらまれて、また背筋が寒くなりました。
やっぱり、この人は怖いです。
この人は、たぶん・・・わたしを痛めつけることを、どこか楽しんでいるみたいです。
急に怖くなって、鼓動がだんだん速くなってきました・・・。
 上履きを脱いで保健室に入ると、前と同じように、養護の先生と体育の先生がいました。
それを見て、ああもう逃げられないんだ、
わたしはこれからまた痛い思いをしなきゃいけないんだって感じて、膝ががくっ、がくっとふるえ出しました。


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