タカさんの作品

班長には逆らえない


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 「班長には逆らえない  投稿者:タカ  投稿日: 6月 1日(日)02時13分33秒

福村さん、ぼーとして居眠りしてるようです。
この所、屈辱的仕打ち受けストレスが溜まって夜寝れないみたいです。
朝の雑用で皆より一時間早く出てこなければいけないし、疲れが溜まってるみたいです。
この居眠りが、由香里さんに見つかると苛めの材料にされかねません。
私は、起さなければと思い「郁子!」と呼びました。
福村さん、ビクッとして<何>と言う顔をしてこちらを向きました。
「起きなさい。」と言うと居眠りがばれるので、とりあえず、用事を謂いつけました。
「そこにある伝票こっちに持って来て。」と言うと彼女は
(貴方まで、私をこんなふうに扱うの)というような形相で私を睨んで、投げるように伝票を置いていきました。
そうじゃないのよ。
唯、あなたを起そうと思っただけ、言葉が言えない分、誤解を与えてしまいました。
また福村さんの目が瞑れかかってます。
今度は、私から近づいて行って耳元で「眠いの?」とつぶやくとハッとして「そうなの。
何か急に眠気がして、疲れが溜まってるのかな?」 「コーヒーでも入れてきて上げようか?」 と言うと、
彼女は眠たさで思考能力が働かないまま「うん、お願い。」と気軽に頼んできた事が、
後で大変な事に成るとは、私達には思いもよらなかったのです。
私はコーヒーを入れてきて「これでも飲んで、頑張ってね!」と差し出しました。
それを由香里さんは見逃さずシッカリ見ていました。
「美佳先輩!」と怒鳴り声が聞こえで来ました。
「何やってるんですか? この前、注意された事忘れたんですか?」
 初め何の事か解らなかった私もハッと気づき
(福村さんの為にした事が、又とんでもない事に、迷惑がかかっちゃう。どうしよう。)
「美佳先輩、否、これじゃ <美佳>と呼ばないと示しがつかなくなりますよ?
どうして、前に注意された事、できないんですか?」
「チョット彼女疲れていたみたいで、元気付けようと思って、ツイ・・・」
「そんなんだから、部下に舐められるんですよ。上下関係はシッカリとしとかないと、
たとえ元上司や先輩であってもね。分かってんでしょう?本当は。」
と聞かれ「ハイ。」と素直に答えると、それを福村さんにふって
「郁子! 先輩だと思って上下関係無視してんじゃねーよ! おまえさー、
『どうして私が美佳にペコペコしなきゃいけないのよ。私、先輩よ』と思ってんだろう。
美佳先輩が中々上司らしい態度がとれない事をいいことに、舐めてんじゃねーよ!
美佳先輩が許しても私が許さないからネ!」 

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