山女さんの作品


連載小説『MOMO' Passion』第十二回 

「一緒に来てくれるでしょ」
 と美香は恨みがましいような口調で言った。
まだ私のことをビアンだと思っているのだろう。
でも、私自身、強要されたとはいえ、この子の体に触れたことは申し訳なかったと
思っていた。レズを強要されるのがどれほど辛いか、昨日イヤと言うほど
思い知ったから。
「千里はもう虐められてるの。
あの部屋で。
あなたが来るまでキーコの相手をさせられてるんだと思う。
それで、アナタがもし来るのを渋ったら、あのビデオをネットで公開するって。
ご主人の職場にもアドレスを送りつけるって」
 頭の血が一瞬で退いた。
 ゾッとした。
 もう逃げられない。
「二時間ぐらいしか時間とれないわ」
 美香は冷静に携帯を取り出し、
「オバサン、二時間ぐらいだけって言ってる」
 そして返事を聞いて切り、
「充分だって」
 と私に言った。(続く)

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