山女さんの作品


黄金の月日(第七回)


 裸でいると冷えてきてトイレに行きたくなった。
メグミも同じらしく、そわそわと膝を動かしていた。
「トイレに、行かせて下さい」
 私が言うと、向こうでビデオを見ていた3年生がこっちに来た。
「犬が何かいったぞ
「トイレに行かせて欲しいんです」
「こいつ、たしかおもらしケイコだったよな」
「この檻は下に汚物受けがあるから、いいよ、そのまま垂れ流しな」
「それは……」
「部屋の中は臭いだろ。庭でさせてやれよ」
 私たちは2時間ぶりに檻から出され、固まった体をほぐした。
そして首輪とひもを付けられて庭に出され、芝生の上に四つんばいのまま並べられた。
「しな。起きあがってもいいから」
「そんな…」
 けれどメグミはトイレスタイルになり、始めた。
それが大の方だったので、3年生たちは手を打ち叩いて喜んだ。
私もそれを見ると我慢できなくなり、同じように、始めたのだった。
「二人とも糞かよ!」
 3年たちはまた大笑いした。
「もういいんだな」
 メグミが四つんばいに戻ると、首輪のヒモが引かれた。
「まだ、です」
 私は小さく言った。
「何が?」
「まだ、出ます」
 ドッと笑われた。私は屈辱で死にそうになりながら、残りを少しずつ絞り出した。
10日に近い便秘の固まりはいきなり出すと肛門が切れそうだった。
それでも中から来る便意を押さえることは出来ず、私はうめきながら屈辱に耐えた。
屈辱の固まり一つが出るごとに3年生は大喜びで手を打ち叩き、戯れに
「ほら頑張って、頑張って!」
 などと応援するのだった。
「もういいのか?」
「はい」
 それでも私は泣かなかった。
「犬ってさあ、他の犬のうんちの臭い、嗅いだりしない?」
「そうそう、するする。うんちしたあとのお尻嗅ぎあったり」
「おい、お前たちも、しろよ、お尻を嗅ぎあえよ」
 ティッシュとビニール袋が飛んできた。
「いいかげん後始末して、中に入れ。私はスカトロ、嫌いなんだ」
 別荘の持ち主の元三年が言った。
「でも、せめて、お互いのものを後始末させようよ。ほら、お互いの尻を拭きあえよ」
 メグミは大人しく私の前にお尻を差し出した。
 あまりに生々しい光景だった。
 私はもう泣くことも出来ず、きれいにしてあげると、そのあとメグミにお尻を
差し出した。
 メグミの体温の残る固まりもビニール越しに触れた。
メグミは逆に私の屈辱の固まりを片づけているのだった。
 互いの分身たちを手にして立ち上がると、ふと、目が合った。
 何か、二人の境遇がおかしくて、吹き出しそうになった。
メグミも同じらしく、ちょっと微笑み返してきた。

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