班長には逆らえない
<6>
佑子さんと紀子さんにからかわれながら、部屋に到着しました。
「どうぞ、お入りください。」
佑子さんと紀子さんは、私の部屋に入って、ベッドに腰をかけます。
私は、佑子さんと紀子さんの前で、服を脱いで裸になります。
「あの、シャワー浴びてきます。」
「だめよ、時間がもったいないよ。」
「はい・・・」
「ああ、そうか。オ○ンコびしょびしょだもんね。じゃあ、見せてみて?ここで前に手を付いてお尻を突き出してみて?」
「はい」
「もっと、脚開いて?」
「はい」
ああ、すごい格好です。膝をつかない四つん這いでお尻の穴もオ○ンコも丸出しです。
佑子さんと紀子さんに見られていると思ったら、またぬれちゃいます。
「美佳、こんな格好してると、ますますぬれちゃうね?」
「きりが無いよ。ははは・・・もう、ちゃっちゃと拭いて、服、着ちゃいなさいよ。」
佑子さんと紀子さんに連れられて、街に出ました。
佑子さんの紀子さんに付いて歩いていただけでしたけど、いろいろなお店を教えていただいて、楽しいです。
「おなか、すいちゃったね?」
「マックでも、行こうか」
「美佳、マックでいい?」
「はい、私は、何でも・・・」
佑子さんは、ハンバーガーセットをおごってくれました。
佑子さん、紀子さんに続いて、トレイを持って、2階に上がります。
二人がけのテーブルをくっつけて、ソファー側に佑子さんと紀子さんが座ります。
私は、通路側の椅子に座ります。暗黙の了解で、身分の違いを確認します。
ハンバーガーを頬張りながら、楽しくお話をしていました。
「ゆうこ〜!きゃ〜、ちょ〜ひさしぶりじゃん!」
一人の女の子が佑子さんに話しかけてきました。
「なっちゃん!お〜」
女の子は、失礼しますって言って、私の隣の椅子に座りました。
「奈津美です。こんにちわ!」
紀子さんと、私の顔を交互に見て、女の子が挨拶しました。
「なっちゃんね、高校のときの同級生。今、短大の2年生。」
佑子さんが、お友達を紹介しました。
「私、紀子。よろしくね?」
「あ、あの、美佳です。よろしくお願いします。」
「会社の人だよね?」
奈津美さんは、佑子さんに聞きました。
「うん、美佳は、私の部下だけどね。」
「え?すごいじゃん!もう、部下がいるの?ゆうこ!」
「だよね?美佳?」
「はい」
「でも、美佳さんって、歳いくつ?」
「24です。」
「ゆうこ、年上の人使ってんだ!すごい!美佳さんに命令してんの?」
「もちろんよ。部下だもん。言葉遣いだって、上下関係しっかりしてるよ。」
「へ〜、そうなんだ。」
奈津美さん、私の顔をまじまじと見ています。哀れむような眼差しです。
「私と紀子は、美佳の上司だから、美佳は、私たちには、敬語使ってるよ。」
「・・・紀子さんは、いくつなんですか?」
「私は、22よ。」
「じゃあ、美佳さん、一番年上なのに、命令されてんだ。」
3人の視線が私の顔に集中します。私、恥ずかしくなって、俯いてしまいました。
「美佳?お返事は?」
「はい」
「ゆうこ、美佳さんのこといじめてんの?」
「いじめてないよ〜!ね?美佳?」
「はい、可愛がってもらってます。」
「へ〜!なんか、すごい!」
奈津美さんの視線が痛いです。
「じゃあ、友達待ってるから、ゆうこ、またね!」
「紀子さんも、またです。」
「それから・・・美佳さんもね?」
奈津美さんは、私の顔を覗き込んで、私のおでこを指先でツンと突付いて笑いました。
「はい・・・なつみさん・・・」
私は、思わず、卑屈になって、返事をしてしまいました。
奈津美さんは、佑子さんのお友達だから、どうしても、敬語になってしまいます。
「またね!なっちゃん!」
「奈津美ちゃん、またね!」
私は、思わず頭をペコリと下げてしまいました。
奈津美さんは、笑顔で友達のいる席へ戻って行きました。
腹ごしらえができたところで、また、街をぶらつきました。
プリクラを撮りました。何枚も。3人だったり、2人だったり・・・
でも、どの写真も会社の人には、見せられません・・・
私の顔、どれも、佑子さんにほっぺを挟まれてたり、紀子さんにほっぺをつねられてたり、
佑子さんに頭を押さえられてたりで、明らかに立場がわかってしまうものばかりです。
一枚だけ、3人が頬をくっつけた写真があります。
左右から、頬を押し付けて笑っている写真です。私も笑顔で、これがお気に入りです。
「この美佳の顔見て?きゃははは・・・」
「あははは・・・かわいい〜」
佑子さんと紀子さんが、撮りおえたプリクラを見ながら笑っています。
あくる朝、出勤すると、福村さんは、まだ来ていませんでした。
今日の客先リストを整理していると、佑子さんと紀子さんが、更衣室から、出てきました。
「おはようございます。」
私は、立ち上がり、二人にお辞儀しました。
「おはよ、美佳」
二人は、自分の席につかれました。昨日のこと、何もなかったようなな態度です。
私は、すこし寂しかったけど、また、リストの整理に没頭しました。
朝礼が、始まっても、福村さんは、来ませんでした。
心配です。時々、入り口を見たりして、そわそわしている私に、佑子さん、
「美佳?郁子だったら、今日、風邪でおやすみだって。さっき電話あったよ。」
「あ、そうですか。風邪ですか。」
「今、風邪流行ってるしね。」
「・・・そうですね・・・」
佑子さん、わかってるくせに・・・
「美佳」
「はい」
「今日の客先まわり、私も行くから、リストちょうだい。」
「はい、こちらです。」
私は、佑子さんのデスクの前に立って、リストを渡しました。
佑子さんは、パラパラとリストをめくって見ています。
「美佳?これ、何?」
「はい、今日の訪問リストです。」
「分類は?」
「はい?え、えっと・・・」
「あなた、目的意識ってもの、あるの?」
「・・・すみません・・・」
「誰も、謝れって言ってんじゃ、ないわよ!」
「はい・・・」
「たとえば、このお客様の、リピート率は?実際の求人の効果は?」
「はい、えっと・・・」
「担当者は、どんな人?社長の好みは?経理は、奥様?」
「・・・・・」
「どんなアプローチしたらいいか、わかんないで営業してるわけ?」
「す、すみません・・・」
「11時までに、リストを作り直しなさい!」
「はい」
他の班の人たちは、私が、年下の班長にこっぴどく叱られているのを、首をすくめて見ています。
私が、屈辱に震えて、もだえ苦しんでると思っているのでしょう。
でも、それは、違います。
佑子さんは、私なんかより、ずっと偉い人なのです。
私は、佑子さんの足元にも及びません。
私が、佑子さんに叱られるのは、当然なのです。
私は、佑子さんに言われた、リスト作りに没頭しました。
過去の訪問リストを出して、お客様の情報を書き込んで行くと、立派な顧客リストが出来上がりました。
あっという間に、昼休みです。
佑子さんに、訪問リストを見てもらいました。
「やれば、できるじゃない。これくらい書いてあれば充分よ。」
「はい、ありがとうございます。」
私は、佑子さんのデスクの前で、深々とお辞儀しました。
他の社員は、わたしのこと、どう思ってるんでしょう・・・
年下の上司にぺこぺこして、プライドも何もない女だと思っているのでしょうか・
・・
どう思われようとも、私は、佑子さんに付いて行きます。
昼休みも終わり、午後一番に佑子さんと私は、客先回りに出かけました。
会社の営業車を運転するのは、私です。
佑子さんは、助手席で、リストをぱらぱらやりながら、
「じゃ、最初は、○△電気設備に行くわよ。」
「はい」
運転席の私のスカートは、まくれ上がって、佑子さんの位置からでも、パンティーが見えそうです。
佑子さんの命令で、スカートの丈をいつもより少し短くしているんです。
夕方までに、6社回ることができました。というか、6社しか回れませんでした。
大体、小さな会社に行くと、ソファーセットの応接スペースに通されます。
私たちが、ソファーに腰を下ろすと、お尻が沈んで、前に座る社長とか、求人担当者には、
丁度いい具合にスカートの中が見えてしまいます。
見ないフリをしながら、ちらちら見ています。視線が痛いです。
佑子さんの命令で、時々、資料を出すときに、軽く脚を開いたりしました。
滅多にない絶景を逃すまいと、話が長引きます。
話がまとまれば、また、この絶景にありつけます。
今日、回った6社は、すべて受注をいただきました。
当然です。
ただで、私たちのぴちぴちの脚線美を拝めるのです。広告料なんて、安いものです。
つづく