sinさんの作品
えり断章10
この小説はえりさんのえり断章7をからsinさんがリレー小説として書かれた作品です
かつて自分が書いた、屈辱の奴隷宣言を読んだ金田えりは、またもや石のようになっていた。
10分も黙っていただろうか。
その間、彼女がなにを考えていたかはわからない。
でも動かない身体の中心、両足のあいだは濡れているのは間違いない。
「どう、すれば、、みんなに内緒にしてくださいますか?」
搾り出すような、震えた声で言う。それは敗北宣言だ。敬語も自然に出てくる。
「わたしのサークルのマスコットになりなさい。女の子が少なくて男子が多いの。
いろんなイベントを企画実行するサークルなんだけどね。打ち上げや飲み会の時に楽しい余興がいるの」
たたみかけるように言って、ゆっくりと彼女に詰め寄る。
「わかるでしょう?言ってる事」 バチンと平手で彼女の頬をひっぱたく。
ビックリして目を見開いた彼女のお腹を、ヒールで蹴っ飛ばす。
床に転がった彼女に抵抗するそぶりはない。
「さあ、お願いしなさい。わかるでしょ? 昔のように」
えりは突然、立ち上がりきびきびと服を脱ぎ始めた。命令を受けた奴隷のように。
全裸になった金田えりは土下座してこう言った。
「お願いします。至らない肉奴隷ですが、ぜひサークルのマスコットにしてください。
そのためならなんでもいたします」