sinさんの作品

えり断章12
この小説はえりさんのえり断章7をからsinさんがリレー小説として書かれた作品です

「姉ヶ崎さん」とメンバーの青山里美が近づいてきた。
「この後の『虫』のショー、準備始めていいですかあ?」
 170センチ以上ある細身の里美は、「虫」をいじめるのが実に楽しそうだ。
もともと我が強く扱いにくい女だったが、金田えりが来てからはストレスが発散できるからだろうか、
あたりがやわらかくなった。
「もちろんよ、あなたの考えるショーはいつもスゴイから、今日も楽しみにしてるのよ」少しおだてると、
里美は「期待してて、笑わせてあげるわよ〜。」と残酷な笑みを浮かべながら、
金田えりの方へ歩いていった。

 打ち上げが始まって、一時間もした頃、壇上に里美が立った。
「本日の余興が始まりま〜す」
 一瞬部屋の中が静かになり、すぐに拍手が沸いた。
「待ってました〜〜」
「いいぞ〜〜」
「今日は何をやってくれるんだ〜」  20人の男女の視線が壇上に集まる。
「主役の入場です。当サークルのド変態マスコット、金田えりさんです!」
 部屋の入り口からえりが入ってくる。
それは、水着のような衣装をもみくちゃにされておっぱいもお尻も半分は露出させられて、
しかも両手両膝の四つんばいでの入場だ。
のろのろと這っているえりの首には犬用の首輪がつけられ、
そこからロープが伸びその先は重そうな厚い板に結びついている。
 「さあ、本日の出し物はド淫乱女子大生による、変態オナニーショーです。」
里美のアナウンスにみんなが爆笑する。
 えりは壇上の真ん中に来ると、ロープを手繰り寄せ、板を自分の前に置いた。
それから皆に向かって土下座して挨拶する。
 「皆さま、本日は大変お、、おつかれさまでした。
ドンくさくて足をひっぱってばかりの私から、せめてものお詫びに、
これから変態オナニーショーをさせていただきます。どうぞご覧ください」
 目の前の板には、かなり大きい男性器をかたどったバイブレーターが垂直に固定されている。
自らきわどい衣装を脱ぎ、全裸になるとガバッとがにまたに足を開く。
 もう、室内は大爆笑の波、波。涙を流して笑い転げる者もいる。
 ぶっといバイブに向かって腰を落としていくえり。
 その顔は、泣いているのか、それとも惨めな自分に興奮しているのか、
表情からは読み取れない。
姉ヶ崎奈美枝は、そういうえりの顔を見るたびに南条範夫の傑作小説「被虐の系譜」の一節を思い出す。
『打たれ蹴られ、踏みにじられても、尚かつ、
その主人に奉仕することを悦びとする不思議な被虐者の表情がはっきりとみられたのである』
 えりのまんこが完全にバイブを飲み込むと、里美がバイブの振動スイッチをオンにする。
膝立ちのえりは、腰を上下させてオナニーを見せるがそれだけではすまない。
「ミュージックスタート!」 里美がいうといまどき流行らないディスコソングが大音響で流れ、
下半身を性具に蹂躙されているえりは、
苦痛と快感にあえぎながら上半身でぎこちないパラパラを踊りだす。
もはや、部屋の中にいるすべての人が、笑い死ぬほど笑い、お腹が痛くなるまで笑った。

 でも、と奈美枝も笑いながら思う。
 これはあくまで余興。
この後、レギュラーメンバー7人で行う「性処理奴隷反省会」はこんなものではすまないのよ。
本当の地獄がえりを待っていた。


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